読書好き保育士まつこです。
この記事では「手紙屋〜僕の就職活動を変えた十通の手紙〜」を紹介します。
この本はこんな方におすすめ
- 就職活動をしている人
- 夢がある人
- 今のままでいいのかな?と悩んでいる人
「手紙屋〜僕の就職活動を変えた十通の手紙〜」喜多川泰【著】
あらすじ
就職活動に出遅れ、将来を思い悩む大学四年生の「僕」は、とあるカフェで奇妙な広告と出会う。その名も『手紙屋』。10通の手紙をやりとりすれば、夢を実現させてくれるというのだが・・・。主人公といっしょに働くことの意味を見つめ直す本。ロングセラー「賢者の書」「君と会えたから・・・」で読者を感動の渦に巻き込んだ著者が贈るメッセージ。自分らしく生きたいあなたへー明日を変える10の教え。
紀伊國屋書店HPより引用
私は職場の上司から薦められてこの本を読みました。就職活動をしているわけではなく、特に「今のままでいいのかな?」と悩んでいる訳でもありません。
ただ、この本を読んだおかげで「今のままでいいんだ!」と自分の選択に自信をもつことができました。
『手紙屋』雑感まとめ
上司がこの本を薦めてくれたときに、「私たちの会社のことが書いてある本だよ。」と言われました。実際に読んでみて、たしかにこの本に出てくる会社の考え方が私たちの会社の考え方と本当に似ていました。
そして私自身、「今の会社に入ったことが間違いじゃなかったんだ」とあらためて実感することができました。(私は小学校教員を退職して、いくつかの会社でパートや正社員を得たのち今の会社に入りました。)
結末は途中からほぼ予想できたのですが、それでも最後は感動して泣けました。
「このままでいいんだろうか。」と仕事について悩んでいる方におすすめできる本です。
また、この本は易しい日本語で文量も少なくさらっと読むことができるので、普段本をあまり読まない方にもおすすめです。
「手紙屋〜僕の就職活動を変えた十通の手紙〜」の中でも特に印象に残ったこと
就職活動中の主人公のもとに、「手紙屋」を名乗る 人からの手紙が届きます。その手紙は自分の生き方に悩む主人公の心の中にするりと入っていき、多くのヒントを与えてくれます。
そのヒントの中でも、印象に残ったものがいくつかありますので紹介します。
印象に残ったこと①物々交換の話
『物々交換』の話では、「働く意味」について深く考えさせられました。
「私たちはなぜ働いているのか。」社会人になってしまうと、その意味を考えることなく過ごしてしまいがちですが、改めて考えることができました。
働いて得るものは「お金」。また何かを得るために必要なのは「お金」。一般的にはそう考えがちですが、それだけではありません。
「あなたが持っているものの中で、他の人が欲しがるものは“お金“だけなのでしょうか。(中略)それは探せば探すほど、たくさん見つかります。自分自身を磨けば磨くほど、増えていくんです。
「手紙屋〜僕の就職活動を変えた十通の手紙〜」喜多川泰【著】39ページ
「お金」を得るためにではなく、相手のために自分に何ができるのかを常に考えて過ごしていきたいと感じました。自分が相手に何かをして得られるものはお金だけでなく、相手の笑顔だったり、言葉だったりとお金にかえられないものもたくさんあるんですよね。
印象に残ったこと②称号の話
相手にこうなってほしいという『称号』の話では、「相手は変えられない」けれど「自分は変えられる」というよく聞く話をあらためて考えました。
人の良い面を見て、そしてそれを伝える(=称号を与える)と、自分には良い面を見せてくれます。
自分のマインドを変えてそれを相手に伝えることによって、周りが変わっていくそうです。
例えば
〇〇さんは私が出会った人の中で3本の指に入るくらい優しい人です!
そう伝えることによって、その人は私の前では「優しくしたい!」とそう思い、行動してくれるというわけです。自分で相手に「3本の指に入るくらい優しい人」という称号を先に与えてしまうわけですね。
今までは特に意識をしていなかったのですが、確かに「まつこちゃんって面白いね!」そう友達から言われたら、「その子の前だけでも面白い自分でいたい・・・」と、そう思ってしまい、頑張っている自分がいます。そういうことなのかなと思います。
印象に残ったこと③天秤の話
夢を叶えたいときや、欲しいものがあるときに「天秤」を思い浮かべると良いのだそうです。
その夢や欲しいものと「きちんと釣り合う行動」ができているだろうか、と考えてみることが大切です。
「天秤の片方の皿の上には、あなたの手に入れたいものを載せます。そして、それと釣り合うものを、釣り合う量だけ、もう片方の皿の上に載せたときに、あなたの欲しいものが手に入るのです。
「手紙屋〜僕の就職活動を変えた十通の手紙〜」喜多川泰【著】102ページ
極端な話を書きますが、「100万円稼ぎたい」という願いがあるとしたら、反対側の天秤に「家でテレビをみてのんびりする」「働かずに楽に過ごす」というような内容は絶対に入りませんよね。
何かを作って売るとか、自分のできることを生かして働くとか「100万円」を稼ぐにはどうしたらよいか具体的な努力が思いつきます。
でも、その天秤に「もしも宝くじが当たったら」という「もしも」をのせてしまうこともありますね。釣り合うはずがないのに、不思議なものです。「もしも」を載せてしまう限り、その願いは叶いにくくなってしまうのかなと思います。
自分の叶えたい夢を想像して、それに見合った天秤の反対側を常に考えて過ごすようにしたいと考えされました。
印象に残ったこと④会社の話
最後は、「会社は船」という話です。
その船が誰のものであるか、自分が船長か船員か、船は大きいか小さいかなんて、実はどうでもいいのです。
大事なのは、その船が何を目的として航海をするか、なのです。
「手紙屋〜僕の就職活動を変えた十通の手紙〜」喜多川泰【著】173ページ
主人公が「大手の会社の方が安定していて良いですよね?」とそう手紙屋に相談したときの返答としてきたのがこちらの話です。
会社の大きさではなく、その会社が何のためにその仕事をしているのか(誰のために何をしているのか)の部分の方が重要であるということですね。
私はこの部分を読んで、「今の会社に入ってよかった!」と実感しました。今の会社が目指す道と、私自身の思いが合致していることをあらためて感じたのです。
この本を紹介してくれた上司もおそらく私と同じ思いを抱いたのではないかと思います。
自分がこれからしていきたいこと。誰のために何をしていきたいのか。その会社の目的が自分のやりたいことや自分の信念と合致しているか。
就職活動をする際には心に留めておきたいことですね。
まとめ
この記事で「手紙屋〜僕の就職活動を変えた十通の手紙〜」を紹介しました。この本を読んであらためて「働くこと」や「生きること」について考えさせられました。
さらっと読むことができますので人生の節目で迷ったときにまた読み返したい一冊です。
就職活動をしている人に特に読んでほしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
まつこ
\紹介した『手紙屋』はこちら/
コメント