【小学校の学級文庫】4年生のクラスに置きたいおすすめの本15選

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まつこ

こんにちは、本大好きまつこです。公立小学校の教員として働いていました。

この記事では、小学校4年生の学級文庫に置きたい本を紹介します。

こんな人におすすめ

  • 小学校4年生の担任の先生
  • 小学校4年生のお子さんをおもちの方
  • 子どもたちにたくさん本を読んでほしい先生や保護者の方

目次

学級文庫とは?

学級文庫・・・

学校,主として小学校の各教室に設けられるコレクション。児童生徒や教師などの図書の持ち寄りや学級費などによる図書購入などから発生した文庫であるが,公共図書館や学校図書館からの団体貸出によって資料がそろえられることが多くなり,現在は学校図書館の分館として機能する傾向がある。特に小学校低学年には図書館利用の導入として意義がある。運営は担任教師の指導のもとに児童生徒の自主的活動に任せられる。

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 学級文庫は学校図書館とは異なり、各学級につくる文庫のことです。教室の中(後ろや横)にあるロッカーの上や中に設置されることが多いです。設置は担任の先生に委ねられているという印象ですが、学校によっては学校図書館の他に各学級にあらかじめ本が置いてある(学級文庫が常設されている)ところもあります。

みなさんの学級には、子どもたちが自由に読むことができる本は置いてありますでしょうか?

まつこ

みなさんもぜひ、学級文庫を作ってみてください。

\学級文庫の必要性やメリットを詳しく知りたい/

\学級文庫の作り方やルール例などを知りたい/

4年生のクラスに置きたい本 15選

勉強が一気に難しくなる4年生。読書の量にも差が広がってくる時期です。友達と外で遊ぶことももちろん大切ですので、休み時間以外にも読書・本に触れることができる時間を意図的にとってあげてください。自分の好きなものを追求するパワーがある時期でもありますので、図鑑や事典など子どもたちの興味関心を広げられる本を用意するのもおすすめです。

まつこ

それではさっそく、4年生の学級文庫におすすめの本をジャンル別に紹介します!

1.4年生の学習に関連する本

4年生の国語の教科書に出てくるお話に関連のある作品や、社会や理科など日常の学習と関わりのある本をピックアップしました。授業の導入として読み聞かせをしたり、本の紹介をしたりするのも良いでしょう。

①『車のいろは空のいろ 白いぼうし』著:あまんきみこ

表題作である『白いぼうし』が光村図書の4年生の国語の教科書に載っています。この本には、「白いぼうし」以外にも7つの短いお話が入っています。どのお話も「ちょっと不思議」なファンタジーになっていて、子どもたちをファンタジーの世界に連れて行ってくれます。主人公であるタクシー運転手の松井さんの人柄が素敵で、心が温かくなるお話ばかりです。

②『一つの花/ヒロシマの歌』今西祐行

4年生の国語の教科書に掲載されている「一つの花」をはじめ、「ヒロシマの歌」など全部で9つの物語が収録されています。どれも戦争がテーマの物語で、お話を通して子どもたちに戦争の悲しみを伝えてくれます。授業の導入はもちろん、読書感想文にもおすすめです。

③『てぶくろをかいに』著:新美南吉

「ごんぎつね」を書いた新美南吉さんの絵本で、こちらもきつねがでてくるお話です。
子ぎつねに手袋を買いたい母さんぎつねは、人間が怖くて町に出ることができません。そこで、子ぎつねの手を人間の手に変えて一人で町へ行かせることにしました。
子どもたちは、子ぎつねを心配する母さんぎつねや、どきどきしながらもお店の人に声をかける子ぎつねの気持ちになってこのお話を読むことでしょう。
動物と人間の温かい愛を感じられる物語です。

④『さわって学べる算数図鑑』山田美愛

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この本は、「動かす・開ける・組み立てる」などの行動を通して、数や図形がどのようなものなのか実感できる本です。かけ算とわり算の関係や、いろいろな形の特徴などをさわって遊びながら学べます。算数が苦手な子でもきっと算数に興味をもつことができるでしょう。

⑤『だじゃれ日本一周』長谷川義史

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社会の学習で都道府県について学習するのは5年生ですが、都道府県の場所と名前を覚えるのを苦手とする子も多いです。この絵本は、「都道府県に対する苦手意識」がでる前に「都道府県の名前を楽しく覚えられる」魔法の絵本です。そんな意味も込めて今回は4年生でのおすすめとしましたが、もちろん都道府県の学習をする5年生にもおすすめです。
「だじゃれ」だけではなく、絵もとても工夫されています。絵をじっくりみていくと都道府県ごとの特産品も多くのっていて、その都道府県の特徴について知ることができます。

⑥『マンガでわかる けテぶれ学習法』葛原祥太

「けテぶれ」とは、「計画→テスト→分析→練習」の頭文字をとったものです。「けテぶれ」をすることで、自分自身で苦手なところや伸ばしたいところを考えて学習する力をつけることができます。
この本を学級文庫において、クラス全員で「けテぶれ」をやってみませんか。

2.興味関心を広げられる本

さまざまなジャンルから子どもたちの興味関心を広げることができる本を紹介します。

⑦『視覚ミステリーえほん』ウォルター・ウィック

光と影、角度などを工夫して撮影した14枚の写真から成り立つこの絵本は、錯覚を利用した不思議な写真絵本です。思わず時間が経つのを忘れてしまう、何度でも眺めたくなる絵本です。人によって見え方が異なるのも面白いです。

⑧『ざんねんないきもの事典』下間文恵

この本は続々とシリーズが増えています。Eテレで短編アニメーションになったほど、とにかく子どもたちに人気の本です。
ストーリーがある本ではありませんので 、テスト後などの短い隙間時間にもおすすめです。集中力が続かないお子さんでも、パラパラと読みたいところから読むことができるという良さもあります。
私が小学校の教員をしている頃は、生き物好きな男の子たちがこぞって読んでいました。思わず誰かに話したくなるような「生き物たちの残念な部分」がたくさん載っていて、大人が読んでも楽しめる本です。

⑨『細菌ホテル』文:キム・ソンファ、クォン・スジン 絵:キム・リョンオン

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体の中の細菌の動きを伝える絵本です。体内でよい働きをする腸内細菌や、病原菌となる細菌、抗生物質や免疫細胞などが紹介されています。大きい絵本で、細かな絵に説明が加えられています。隅々までじっくりと読みたくなる絵本です。

⑩『10歳のミッション』齋藤孝

10歳は自我が芽生えはじめる大切な時期です。この本では、今と将来の自分のために10歳のうちからできることを明治大学文学部教授の齋藤孝先生がやさしく解説しています。友達や家族、心などのジャンルに分かれていて、自分の興味のあるところから読み進めることができます。

3.夢中になれるシリーズもの

一冊読み終えると、また次が読みたい!と思えるシリーズものを紹介します。担任の先生もぜひ子どもたちと一緒に読んでみてくださいね。

11.『魔女の宅急便』角野栄子

ジブリ映画の名作『魔女の宅急便』の原作となった本です。
13歳の満月の夜、魔女の子キキはひとり立ちの旅に出ました。使える魔法はほうきで空を飛ぶことだけ。たどり着いたコリコの町で、空飛ぶ「宅急便屋さん」をはじめます。
キキの成長や周りの人たちのあたたかさを感じられるシリーズです。

12.『グレッグのダメ日記』ジェフ・キニー

お金持ちになりたい、人気者になりたい、そんなグレッグのダメダメな毎日が日記調で描かれています。
横書きの日記で、ところどころにグレッグが描いた落書きのような挿絵が入っています。大人が思う以上に子どもたちにとっては魅力的な本のようで、学級文庫に置いておくと常に誰かしらが読んでいました。文字の量は多めですが、日記というスタイルのため読みやすいです。

13.『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』廣嶋玲子

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この本は、私が小学生の頃にはありませんでした。初版が2013年とのことですので、子どもたちに読まれるようになったのはここ10年くらいでしょうか。小学校で働いていた際にクラスの子が読んでいて知りました。
実際に読んでみると、大人でも面白い!必要な人に必要な時にだけ現れる不思議な駄菓子屋さん「銭天堂」と、そこに売られている不思議な力をもつお菓子たちに釘付けになります。言葉も綺麗なので、子どもたちの語彙力を増やすのにも良い本です。

14.『パディントン』シリーズ マイケル・ボンド

イギリス人なら知らない人はいない、ママレード好きのクマ「パディントン」の物語です。
デパートに行けばショーウィンドウの中をめちゃくちゃにし、芝居をみにいけば演技を現実と思い込んで楽屋に乗り込む始末。パディントンが行くところ行くところ次々と大騒動が巻き起こります。
そのドタバタ劇に笑えるところがいくつもあるとても楽しい本です。

15.『ジュディ・モード』シリーズ メーガン・マクドナルド

元気いっぱいのジュディ・モードと仲間たちの日常を描いた物語です。主人公のジュディが家や学校でおもしろいことを思いついたり、失敗したりするところが共感できる女の子に人気の本です。自由なドタバタ感がいかにもアメリカらしく、楽しんで読むことができます。

終わりに・・・

この記事では4年生のクラスに置きたい本を紹介しました。紹介した本の他にも、担任の先生が幼い頃に好きだった絵本や子どもたちからリクエストを募った絵本など、たくさんの本を置いてもらえたらと思います。

まとめ 4年生の学級文庫におすすめの本

  1. 『車のいろは空のいろ 白いぼうし』著:あまんきみこ
  2. 『一つの花/ヒロシマの歌』今西祐行
  3. 『てぶくろをかいに』新美南吉
  4. 『さわって学べる算数図鑑』山田美愛
  5. 『だじゃれ日本一周』長谷川義史
  6. 『マンガでわかる けテぶれ学習法』葛原祥太
  7. 『視覚ミステリーえほん』ウォルター・ウィック
  8. 『ざんねんないきもの事典』下間文恵
  9. 『細菌ホテル』文:キム・ソンファ、クォン・スジン 絵:キム・リョンオン
  10. 『10歳のミッション』齋藤孝
  11. 『魔女の宅急便』角野栄子
  12. 『グレッグのダメ日記』ジェフ・キニー
  13. 『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』廣嶋玲子
  14. 『パディントン』シリーズ マイケル・ボンド
  15. 『ジュディ・モード』シリーズ メーガン・マクドナルド
まつこ

子どもたちが素敵な本とたくさん出逢えますように。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

まつこ

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この記事を書いた人

元小学校教員、現在は保育士のアラサー。一児の母。運動療育の児童発達支援で発達障害をもつ子どもたちにHAPPYをお届け中!読書、邦楽ロック、フェス、サッカー観戦など趣味多め。

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