こんにちは。元小学校教員のまつこです。
この記事では、小学校高学年(5、6年生)向けの読み聞かせ絵本を紹介します。
高学年になると行事や学習で忙しく、読み聞かせをする機会が減ってしまうかもしれません。
しかし、学級での絵本の読み聞かせは先生や友達とのコミュニケーションの場になったり、クラスが落ち着いたりと、良いこと(メリット)が多いのでおすすめです。
ぜひ隙間時間をみつけて読み聞かせをしてみてください。絵本選びにあたって、この記事が参考になれば幸いです。
こんな人におすすめ
- 初任の先生
- 小学生に読み聞かせをしたい人
- 読み聞かせの本選びに迷っている人
- 子育て中のママさん、パパさん
高学年向けの読み聞かせ絵本25選
『あさになったのでまどをあけますよ』作・絵:荒井良二
窓を開けたときの風景がページ一面に広がって、清々しく爽やかな気持ちになる絵本です。
絵をとにかく楽しみたい一冊なので、読み聞かせの後に教室に置いておくの良いでしょう。ぜひ、子どもたち一人ひとりに手にとってほしい絵本です。
『このよでいちばんはやいのは』作:ロバート・フローマン 絵:あべ弘士
この世で1番「速い」のは?
うさぎ?はやぶさ?
新幹線?飛行機?
音の速さ?光の速さ?
最後は大人は驚く、素敵な展開が待っています。子どもたちの心に響く絵本です。
最後までしっとりと読んでくださいね。
『地球をほる』作・絵:川端誠
地球をほっていくと、地球の裏側の国までいけるのでしょうか?
子どもたちも興味津々の一冊です。
読み進めると面白いことが起こりますので、ぜひ手にとってみてください。
『よあけ』作・絵:ユリ・シュルヴィッツ
とても美しいよあけを描いた1冊。
いつもにぎやかな子どもたちも、この絵本を読めばしっとり穏やかな雰囲気になるから不思議です。
絵本の読み聞かせの良さを感じさせてくれる作品です。
『じゅげむ』川端誠
じゅげむじゅげむ五劫の擦り切れ…
幼い頃に暗記をした方も多いのではないでしょうか。
今もなお色褪せない定番の落語を絵本にした一冊です。子どもたちと一緒に「じゅげむ」くんの名前を覚えてみてください。
『あらしのよるに』作:木村裕一 絵:あべ弘士
暗くて何も見えない嵐の中で出逢ったヤギのメイとオオカミのガブ。オオカミはヤギを食べるので、本来なら仲良くなってはいけない二人ですが・・・。
嵐がやんだら。お互いの正体がわかってしまったら。二人の未来は一体どうなってしまうのでしょう。
二人のすれ違いがおもしろく、そしてとてもあたたかい気持ちになる絵本です。
『どこいったん』作:ジョン・クラッセン 訳:長谷川義史
関西弁がゆるくておもしろい絵本です。
最後まで読んでみると、その結末には背筋がゾゾっとなりますよ。高学年の子どもたちなら、きっとその意味がわかるでしょう。
子どもたちと一緒に余韻を楽しみましょう。
『ことばのかたち』作:おーなり由子
もしも言葉が目に見えたら?
何色だろうか。
どんな形だろうか。
相手にトゲトゲと刺さっていないだろうか。
「ことばの重み」について考えさせられる絵本です。
道徳の時間にもおすすめの一冊です。
『蜘蛛の糸』作:芥川龍之介
芥川龍之介の名作です。
出版社にもよりますが、小学校高学年や中学1年生の国語の教科書にも載っています。
主人公を助けてくれる蜘蛛の糸ですが、主人公のある言動から、糸は切れてしまいます…。
『注文の多い料理店』作:宮沢賢治
国語の物語教材「やまなし」を学習する際にあわせて読みたい宮沢賢治の代表作の一冊です。
話の展開がとても面白く、子どもたちも夢中になる絵本です。
『よだかの星』作:宮沢賢治
こちらも宮沢賢治の作品です。他の作品とくらべて短めで、読み聞かせにも向いています。
他の鳥や生物からいじめられていた「よだか」が最後は星になる、という切ない物語。
「よだか」の生き方からは命についても考えさせられる一冊です。
『100万回生きたねこ』作・絵:佐野洋子
100万回しんで、100万回生きたねこの物語です。「生きること」や「愛すること」の素晴らしさを伝えてくれます。
ストーリーが少し長いので、高学年におすすめです。
『いのちをいただく〜みいちゃんがお肉になる日』原案:坂本義喜 作:内田美智子
動物を食べられるお肉にする「いのちをとく」仕事をしている坂本さんが、仕事をしている中で実際に起こったことをお話にしたものです。つまり、ノンフィクションの絵本です。
普段から食べているお肉のありがたみや、「いのちをとく」仕事に従事する人の思いを知ることができる絵本です。
道徳の学習にもおすすめです。
『ぶす』文:内田麟太郎 絵:長谷川義史
日本の伝統芸能である狂言の一作品を絵本にしたものです。
出版社にもよりますが、小学校高学年の教科書にも載っています。
「毒だから食べてはいけない」そう言われていたものが実はお砂糖で・・・。
展開がとても面白いお話です。
『だじゃれ日本一周』長谷川義史
5年生になると、社会の学習で都道府県について学習します。
この絵本は、「都道府県に対する苦手意識」がでる前に「都道府県の名前を楽しく覚えられる」魔法の絵本です。
「だじゃれ」だけではなく、絵もとても工夫されています。絵をじっくりみていくと都道府県ごとの特産品も多くのっていて、その都道府県の特徴について知ることができます。
『ぼくがラーメンたべてるとき』長谷川義史
「ぼくがラーメンたべてるとき、よそではどんなことが起こっているのか」
とても考えさせられる本です。
朝の読み聞かせには少し重すぎるテーマかもしれません。この本は、高学年の中でも、6年生の最後の方に読んでほしい一冊です。
『オニのサラリーマン』作:富安陽子 絵:大島妙子
ユーモアたっぷりの一冊です。
オニがサラリーマンになると…?
細かなところまでおもしろい絵本です。
『なぞかけどうじょう』作:中川ひろたか 絵:大島妙子
「〇〇とかけて△△ととく。そのこころは…」
昔からある大喜利「なぞかけ」を楽しむことができる絵本です。
語彙力もアップ!楽しみながらことばの勉強ができますよ。
『王さまライオンのケーキ』作・絵 マシュー・マケリゴット
王さまライオンの食事会に招待された9匹の動物たち。デザートのケーキを半分取って隣にまわしていったら、最後の王さまの分がなくなってしまいました…。動物たちはどうする?
はんぶんのはんぶん、、ばいのばい(倍)、、
絵本を読みながら、算数の勉強もできてしまうユニークな一冊です。
『きつねのホイティ』作:シビル・ウェッタシンハ
スリランカのお話です。
きつねのホイティは、人のフリをして村のおかみさんたちをだましていきます。でも、だましていることはすでにバレていて…。
途中で出てくる歌のリズムが独特で面白い絵本です。
『1つぶのおこめ さんすうのむかしばなし』作・絵:デミ
よくばりな王様から、お米を返してもらうために…。
算数に苦手意識のある子どもたちにも、ぜひ読み聞かせをしてほしい一冊です。算数のおもしろさを感じることができますよ。
『ランドセルは海をこえて』写真・文:内堀タケシ
ランドセルをアフガニスタンに贈る活動を紹介した写真絵本です。出版社にもよりますが、4年生の国語の教科書にも掲載されています。
「学校」とは?「学ぶ」とは?
自分たちにとってはあたりまえのことが、ほかの国ではあたりまえじゃないことに気付かせ、考えさせてくれる本です。
『クマよ』写真・文:星野道夫
アラスカの自然と動物たちを撮り続けた写真家、星野道夫さんの写真絵本です。
星野さんはクマの撮影中に、クマに襲われて亡くなりました。この話をすると子どもたちはとても驚くのですが、星野さんはそれほどクマを愛し、クマに魅せられていたのでしょう。
自然に生きるクマの悠々とした姿をおさめた圧巻の作品です。
『はなのあなのはなし』作:やぎゅうげんいちろう
「かがくのとも」シリーズ。
「はなのあな」をよく見たことはありますか?こんなに身近なものなのに、なかなかじっくりと観察することはないですよね。
鼻の穴の役割や機能がわかる、おもしろい絵本です。
『びゅんびゅんごまがまわったら』作:宮川ひろ 絵:林明子
学校の遊び場で怪我人が出てしまい、遊び場は使用禁止に…。
子どもたちは校長先生に「遊び場でまた遊ばせてください!」とお願いをしに行きます。
そこで始まったのが「あまのじゃく」な校長先生と、子どもたちとの「びゅんびゅんごま」勝負!はたして、子どもたちは自分たちの遊び場を取り戻すことができるのでしょうか?
少し長いお話ですが、子どもたちも夢中になる一冊です。
まとめ
この記事では、小学校高学年(5、6年生)向けの読み聞かせ絵本を紹介しました。
まとめ:、小学校高学年(5、6年生)向けの読み聞かせ絵本25選
- 『あさになったのでまどをあけますよ』
- 『このよでいちばんはやいのは』
- 『地球をほる』
- 『よあけ』
- 『じゅげむ』
- 『あらしのよるに』
- 『どこいったん』
- 『ことばのかたち』
- 『蜘蛛の糸』
- 『注文の多い料理店』
- 『よだかの星』
- 『100万回生きたねこ』
- 『いのちをいただく』
- 『ぶす』
- 『だじゃれ日本一周』
- 『ぼくがラーメンたべてるとき』
- 『オニのサラリーマン』
- 『なぞかけどうじょう』
- 『王さまライオンのケーキ』
- 『きつねのホイティ』
- 『1つぶのおこめ さんすうのむかしばなし』
- 『ランドセルは海をこえて』
- 『クマよ』
- 『はなのあなのはなし』
- 『びゅんびゅんごまがまわったら』
ぜひ学級やご家庭で読み聞かせをしてみてくださいね。
参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
まつこ
コメント