忙しい小学校教員のための時短テクニック20選〜定時で帰ろう〜

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まつこ

こんにちは。元小学校教員のまつこです。

この記事では、小学校教員時代に早く帰りたくて仕方がなかった私が実践していた時短テクニックを紹介します。明日からすぐにできるものばかりですので、ぜひやってみてください。

こんな人におすすめ

  • 小学校で働く先生
  • ゆるく働きたい小学校の先生
  • 定時で帰りたい小学校の先生
  • 育児時短勤務の先生

目次

はじめに・・・私が教員を退職した理由

まつこ

私は30歳のとき、8年間働いていた公立小学校の教員を退職しました。

小学校教員として働いていた8年間はとても充実していて楽しい毎日でした。しかし、以下の3つの理由から退職を決意しました。

私が小学校の教員を退職した3つの理由

  • 自分の時間がなくなってしまった
  • 仕事量と給与面での理不尽さに気付いてしまった
  • 他の業界も見てみたくなった

\詳しくはこちら/

この記事では、私の退職理由の1つである「自分の時間」を確保するために私が実践していた「時短テクニック20選」を紹介します。

まつこ

小学校教員の方々の参考になれば幸いです。

忙しい小学校教員のための時短テクニック 授業編

①教材やアイディアの共有

授業のために作成した教材(ワークシートや導入につかう小物など)や授業展開のアイディアは同じ学年の先生と連携を図って可能な限り共有しました。単元に入る前にどのように学習を進めていくかを話し合ったり、ほかの学級が取り組んでいる面白そうな実践は真似をさせてもらったりしました。

先生によって科目の得手不得手があります。
自分の得意な科目は率先して提案をして、自分が不得意な科目は得意な先生からアイディアや教材をお借りしました。もらってばかりではなく自分自身も提供する、ギブアンドテイクの精神が大切です。

教材の共有は、教材研究の時間の削減に加えて学年の先生方との仲も深まるのでおすすめです。

②教材をもらう

教材の共有と少し似ているのですが、過去にその学年をしていた先生から教材を貸してもらうこともおすすめです。同僚の先生方と普段から良い関係性を保っておき、初めての学年をもつ際には経験のある先生方の話を積極的に聞きにいくのです。
もちろんその分、自分がやったことのある学年の資料を他の先生方に提供することも必要です。

まつこ

ここでも「ギブアンドテイク」の精神ですね。

また、他のクラスの授業を見て良いなあと思ったことは自分のクラスでも真似をしてみることも多くありました。
真似をしたい時には、「先生のあの実践がとても面白そうだったので、私のクラスでもやってみてもいいですか?」と声をかけると良いでしょう。そう言われて嫌な思いをする先生は少ないです。
実践を試してみた後は子どもたちの様子や成果を伝えると、その先生との関係性もさらに良くなりますよ。

③参観日の授業内容を決めておく

年度初めの参観日は、担任のことを保護者に知ってもらう初めての機会です。

私は最初の参観日でおこなう授業内容を決めていました。それは『教室はまちがうところだ』(蒔田晋治作)という絵本の読み聞かせをする授業です。
教室はまちがうところだから「たくさん失敗をしていいんだよ」「挑戦する心が大切なんだよ」ということを絵本を通して最初の授業で伝えるようにしていました。

この絵本の読み聞かせは、子どもたちが安心して授業に臨むことができるようになり、さらに担任の考え方を保護者に伝えることができるのでおすすめです。

ただし1年生の担任になった際は学年で内容をそろえることが多かったことに加えて、この絵本の理解がまだ難しかったので、この絵本を使った授業はおこないませんでした。
子どもたちの様子をみて、できそうなのであればやってみても良いかもしれません。

\この絵本です/

④教育番組や市販のドリルを活用する

『NHK for School』という学校向けのアプリ・Webサイトはご存知でしょうか。NHKの教育テレビで放送されている学習動画がたくさん入っていて、検索をして探すことができるとても便利なアプリです。図工の導入や社会の歴史の学習などの際に、子どもたちと一緒に観ていました。

また、市販の教材にも考え抜かれた良い教材がたくさんあります。「手作り教材=良い教材」とは限りません。教育番組や市販の教材に頼ることがあって良いのです。

市販の教材を使用する際には著作権に注意が必要です。問題集は「コピーOK」と記載のあるものを印刷するか、子どもたちに1人一冊ずつ購入してもらうようにしましょう。

⑤授業計画は単元ごとに・板書計画と設問のみ作成する

教材研究や授業準備は特に時間がかかってしまいますよね。授業の計画は「板書計画」を基盤にして作成すると簡単です。
完成した板書を見ただけて授業の一連の流れがわかるような板書を作るのです。
作成した板書計画は、次にまたその学年を持つときにも使えるように単元ごと・教科ごとにファイルやノートにまとめておくと便利です。

まつこ

時には計画通りにいかないことも・・・。それもまた経験です。

⑥隙間時間に授業準備をする

通勤が電車の人は電車の中でも授業の計画を立てることができます。私は電車の中でアイディアが浮かんだ時にはスマートフォンのメモ帳を使ってメモをしていました。また、学習は単元の導入が特に大切ですので、隙間時間に導入時のイメージトレーニングもよくやっていました。

会議と会議の合間など、勤務時間内にも隙間時間があります。隙間時間ができたらこれをやる、ということをいくつか決めておくと良いですよ。私は道徳の授業準備をしたり、学年で定期的にやっていた作文課題のテーマを考えたり、句会や討論会のアイディア出しをしたりしていました。

忙しい小学校教員のための時短テクニック 成績処理編

⑦テストはその場で丸つけをする

テストは終わった人から提出をしてもらい、その場で丸つけをしていました。
帰りの会までに丸をつけ終えて子どもたちに返すことができれば、子どもたちはその日のうちにふりかえりができます。間違えた問題を記憶が新しいうちに直すことで、定着が高まります。
私たちは放課後の作業時間が減る、子どもたちはすぐに返却してもらえて学習の定着が高まるのでWin-Winです。

⑧テストは大問ごとに丸をつけて効率よく

まとめてテストを丸つけする場合は、大問ごとや用紙の半分ごとに丸をつけると効率が良いです。
特に記号で答える問題は頭の中で答えを覚えてつけることができますし、丸つけのミスもグッと減ります。
また、算数の図形のテストであれば、作図は後回しにしてまとめてつけると良いでしょう。

まつこ

テストの点数の管理はエクセルやテストについてくるデータ処理ソフトを使うと便利ですよ。

⑨名簿に一言メモで通知表の所見を作成

通知表の所見欄(文章で評価を書く欄)を考えることも時間がかかる作業の一つです。

普段の授業から所見を意識をしてメモをしておくことで、作業にかかる時間を減らすことができます。単元が終わるごとに、通知表のコメント用に一言メモを名簿に記入しておくようにします。
成績処理の期間になったら、メモをした名簿を見返して繋ぎ合わせるだけで簡単に所見をつくることができます。

⑩ノートは集めずに机間巡視でメモ

単元が終わったタイミングや学期末などにノートを集めて、放課後にチェックをする先生は多いです。でも、ノートを集めて一冊ずつチェックをするのはとても時間がかかります。

私は基本的にはノートは集めず、使い方のチェックもほとんどしませんでした。
理科の実験の考察や、単元のまとめなど子どもたちそれぞれの考えを知りたいときは授業中に机間巡視をしながら内容を確認しました。確認していく中で、良い考えだと感じたことや気になったことなどは名簿にその都度メモをしていきました。

子どもたちのノートの中で、素敵な表現を見つけたときにはその場で読んで学級の子どもたちに共有したり、コピーをさせてもらって教室の壁面に貼ったりしました。友達のノートを見本にすれば、一人一人にノートの指導は不要です。

まつこ

ノートを集めると全員分を見るだけでかなりの時間を要します。

\バインダーが大活躍/

11.単元をしぼって所見を考える

通知表の所見欄(文章で記述する欄)はパターン(例文)を決めておくと書きやすいです。すべての単元で例文を作ると大変なので、各教科で単元を2、3個ピックアップして例文を何パターンかずつ作りましょう。

特に、成績一覧表の中で「◎(よくできました)」と「△(もう少し)」の部分は保護者の方もどうしてその成績になったのか説明が欲しいところです。所見の文章に書き表せるようにしておきましょう。

12.年度初めに学級名簿を大量印刷しておく

学級名簿は提出物のチェックや評価のメモにとても役立ちます。4月に学級名簿が完成したら、たくさん印刷しておきましょう。列の多いチェック用のものや、文章で記述することができる列の全くないものなどバリエーションをいくつか用意すると使いやすいですよ。

学級名簿は先生がチェックをするために使う以外にも、子どもたちが係活動で使いたい時などにすぐに渡すことができて便利です。

忙しい小学校教員のための時短テクニック 作業編

13.子どもたちにできることは手伝ってもらう

図工の作品の掲示やプリント配布、宿題冊子の作成など子どもたちにもできそうな作業は手伝ってもらいましょう。
子どもたちと一緒にできる単純作業を子どもたちがいる時間内に終わらせることができれば、放課後には教材研究や校務分掌の仕事など自分にしかできない仕事に取り組むことができます。

14.黒板アートは子どもたちと一緒に

黒板アートで子どもたちの心をつかむことができるのは先生の個性として悪いことではありません。今はプロジェクター等を使って工夫をすれば、比較的短い時間でも作成することができます。私自身は黒板アートに必要性を感じなかったので行いませんでした。絵が上手ではなかったということもありますが・・・。

行事の前や学級レクリエーションの時など、黒板アートをやりたいのであれば係の子どもたちと一緒に準備時間をとって取り組むと良いでしょう。子どもたちにとっても思い出に残る時間になりますよ。

例外として、私は6年生担任の卒業式の日だけ黒板にメッセージと絵を描きました。メッセージの内容は事前に考えておいて、体育館や教室の前日準備が全て終わった後に時間をとって描きました。普段は黒板アートをしていなかった分、子どもたちはその新鮮さに驚いてくれました。

15.常に教室をきれいな状態にしておく

教室が常にきれいな状態であれば、その状態を保とうとする意識が働いて汚しにくくなります。普段の子どもたちの掃除も自然と丁寧になりますよ。
帰りの挨拶の前に、声をかけて机の縦と横を揃えたり、朝の会の中でゴミ拾い等をするのも短時間で教室をきれいにする手段です。

教室をきれいな状態に保つことができれば、学期末や個人面談前に教員が再度掃除をする必要がなくなります。

16.丸つけ上手な子どもたちを育てる

宿題やプリントなどの丸つけを子どもたちが自分自身でしっかりとできるようになれば、先生の丸つけは不要です。大切なのは自分の答えが丸かバツかではなく、「なぜ間違えたのか」をしっかりと理解することです。丸がつくよりもバツがつく方がより学びが得られてトクをしているということを強調して子どもたちに伝えましょう。

丸つけ上手の子どもたちを育てること似ているのですが、過程学習の方法として「けテぶれ」という実践もおすすめです。「計画→テスト→分析→練習」というサイクルを子ども自身で回すことができるようになるので、先生が宿題を集めてコメントをして返す、という毎朝の習慣を辞めることができます。
興味のある方はぜひ書籍を読んでみてください。

\こちらです/

忙しい小学校教員のための時短テクニック 職員室編

17.探し物にかかる時間をなくす

探し物にかける時間が1日の中でいちばん無駄な時間です。探し物をしなくても良いように、自分の持ち物を整理することが大切です。

持ち物の整理整頓には引き出しに入れる仕切りファイルボックスが便利です。
普段から頻繁に使用するものはファイルボックスに入れて整理をしましょう。このボックスを見れば入っているというものの居場所をしっかりと作ってあげることで、探し物にかける時間をぐっと減らすことができます。

月に1回はプリントをファイリングしたり、不要なプリントをシュレッダーにかけたりすることも忘れずに行いましょう。

18.出せる提出物はその場ですぐ出す

提出物は締め切りの日時に関わらず溜めないようにしましょう。

提出物はA4ファイルで管理をすると簡単です。「すぐやるファイル」「後でやるファイル」の2種類を用意して、提出しなければいけないプリントそのどちらかのファイルに入れておきます。
「すぐやるファイル」はその日の帰りまでには空に、「後でやるファイル」は週末には空にしておくように仕事を進めます。

19.会議の流れをしっかりと決めておく

会議で話し合うこと・時間等はあらかじめしっかりと決めておきましょう。
特に会議を進める立場(学年主任など)になったら、必ず事前準備を行いましょう。会議のメンバーに事前に資料を読んできてもらったり、意見を考えてきてもらったりすることで会議の時間の短縮につながります。

20.集中したいときは教室で作業する

職員室にいると他の先生と子どもたちの話をしてしまったり、来客や電話が気になってしまったりします。会議がなく集中して仕事をしたいときは教室でするのがおすすめです。

学年や教科の先生方と子どもたちの様子を共有する時間は、しっかりと終わりの時間を決めて取り組みましょう。

まつこ

子どもたちの様子を共有する時間もとても大切です。バランスよく時間を使うように心がけましょう。

忙しい小学校教員のための時短テクニック まとめ

この記事では、小学校教員時代に早く帰りたくて仕方がなかった私が実践していた時短テクニックを紹介しました。

まとめ:小学校教員のための時短テクニック20選

  1. 教材の共有
  2. 教材をもらう
  3. 参観日の授業内容を決めておく
  4. 教育番組や市販のドリルを活用する
  5. 授業準備は単元ごとに・板書計画と設問のみ作成する
  6. 隙間時間に授業準備をする
  7. テストはその場で丸つけをする
  8. テストは大問ごとに丸をつけて効率よく
  9. 名簿に一言メモで通知表の所見を作成
  10. ノートは集めずに机間巡視でメモ
  11. 単元をしぼって所見を考える
  12. 年度はじめに学級名簿を大量印刷しておく
  13. 子どもたちにできることは手伝ってもらう
  14. 黒板アートは子どもたちと一緒に
  15. 常に教室をきれいにしておく
  16. 丸つけ上手な子どもたちを育てる
  17. 探し物にかかる時間をなくす
  18. 出せる提出物はその場ですぐ出す
  19. 会議の流れをしっかりと決めておく
  20. 集中したいときは教室で作業する

先生のプライベートの充実が子どもたちの豊かな生活にもつながってきます。ぜひできそうなところからやってみてください。

まつこ

先生方が元気で楽しく仕事を続けられますように。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

まつこ

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この記事を書いた人

元小学校教員、現在は保育士のアラサー。一児の母。運動療育の児童発達支援で発達障害をもつ子どもたちにHAPPYをお届け中!読書、邦楽ロック、フェス、サッカー観戦など趣味多め。

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