定時で帰りたい小学校教員があえてやらなかったこと7選〜教員の時短・働き方改革〜

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まつこ

こんにちは。元小学校教員のまつこです。

この記事では、小学校教員時代、早く帰りたくて仕方がなかった私が定時で帰るために「あえてやらなかったこと」をまとめました。

こんな人におすすめ

  • ゆるく働きたい小学校の先生
  • 定時で帰りたい小学校の先生
  • 働きすぎて疲れてしまいそうな小学校の先生

目次

はじめに・・・

まつこ

私は30歳のとき、8年間働いていた公立小学校の教員を退職しました。

小学校教員として働いていた8年間はとても楽しい毎日でした。しかし、いくつかの理由から退職を決意しました。今は児童発達支援という発達に支援が必要な子どもたちが通う施設で保育士として楽しく働いています。

私が小学校教員を退職した理由は以下の3つです。

私が小学校の教員を退職した3つの理由

  • 自分の時間がなくなってしまった
  • 仕事量と給与面での理不尽さに気付いてしまった
  • 他の業界も見てみたくなった

この記事では、退職理由の1つめである「自分の時間」を確保するために私が「あえてやらなかったこと」を紹介します。

まつこ

忙しい小学校教員の方々の参考になれば幸いです。

\詳しくはこちら/

①宿題をチェックしない

まつこ

毎日していた宿題チェックをやめました!

宿題を集めて数を数えて、中身のチェックをして、提出ができていない子には声かけをして・・・。

当たり前のように毎朝繰り返していましたが、5年生の担任になった際に宿題チェックをやめました。毎朝チェックをしたとしても、残念ながらやってこない子はやってきません。そして宿題をやってこない子に対して指導をしたり、休み時間にやるように声をかけたりしてきましたが、はたして意味はあるのだろうか?という疑問も常にありました。

まつこ

・・・そもそも宿題って必要なのでしょうか?

宿題の代わりに・・・

宿題チェックをやめようと考えてから、宿題そのものに疑問をもつようになりました。宿題をしない子には何かそれなりの理由があるのではないか。もしかしたら難易度や量がその子に合っていないのではないか。

まつこ

そこでクラスで始めたのが「けテぶれ」という実践です。

「けテぶれ」とは、「計画→テスト→分析→練習」の頭文字をとったもので、簡単にまとめると「自分自身で足りない部分を見つけて、それを補うための学習内容を考えて勉強をしてくる」というものです。

宿題の提出率が低いことをきっかけに、家庭学習の必要性や宿題の意味をクラスのみんなで話し合いました。その結果、最終的に「けテぶれ」を導入することになりました。それまでは漢字練習ノート1ページ、プリント1枚などクラスの全員に対して一律で宿題を出していましたが、「けテぶれ」を導入し、全員に同じ内容の宿題を出すということをやめました。「けテぶれ」つまり、自分の力を補うために家庭で各々で学習をしてくるというスタイルに変更しました。

けテぶれになってからは「先生に見てほしい人が見てほしいときに提出する」ことにしました。たまに家庭学習のノートを集める日を設定して、日々の学習内容を見せてもらっていました。
学級でのけテぶれ交流会(けテぶれノートを見せ合う会)を実施したり、素敵な家庭学習ノートはコピーをして教室の壁に掲示したりしました。担任がノートをチェックしてコメントを返すよりも、友達のノートを見たり、友達にノートを見てもらった方が子どもたちのやる気が高まるようでした。

まつこ

「けテぶれ」をすることで、自分で考えて足りないところを補うために勉強する力がつきました。

\参考にした本はこちら/

②ノートやプリントにコメントをしない

まつこ

集めたプリントに「よく考えたね」「すばらしい!」などのコメントをするのをやめました!

初任の頃は、学習のノートやプリントを定期的に集めて、チェックをしながら一人一人にコメントをしていました。児童ひとりにつき1分で終わらせたとしても、クラスに40人いるとそれだけで40分もかかってしまいます。
コメントも、そのときに思いついたものをただ書くだけで、特に意図をもってしていたわけではないと気付きました。

コメントの代わりに・・・

そこで私は、段階別にコメントがあらかじめ描かれているスタンプを使うことにしました。単元の評価基準にしたがって、内容ごとに押すスタンプの種類を変えました。そのスタンプを繰り返し使うことによって、子どもたちもスタンプの種類によって評価が分かれていることをだんだんと理解してきたようでした。
できるだけ高評価のスタンプをもらえるようにと、自分の意見をしっかりと書いたり中身を工夫したりするようになりました。

まつこ

子どもたちがさらに伸びるような、意図をもったコメントはしても良いと思います。時間がかかりますが・・・。

\こんなスタンプがおすすめ/

「よくできました」だけでなく「みました」や「がんばろう」などの種類があると使いやすいですよ。

③帰りの会をしない

まつこ

「帰りの会」を思い切って全部やめました!

小学校には「朝の会(朝の学活)」と「帰りの会(帰りの学活)」があることが多いですが、私はある時から「帰りの会」をやめました。5、6時間の授業を終えてあとはただ帰るだけの子どもたちに、「帰りの会」で大切な話をしても、うわの空であまり意味がないことに気付いたからです。

帰りの会の代わりに・・・

「帰りの会」をしない分、「朝の会」を丁寧におこなっていました。担任からの大切な話は「朝の会」でゆっくりと時間をとっておこないます。また「帰りの会」で1日の中で「頑張った人の行動」や友達に対する「ありがとうの気持ち」などを伝える時間をとっている学級もありますが、それも全て「朝の会」におこなうことにしました。

帰る前はプリント等があれば配り、クラスのみんなで深呼吸をしてしっとりと心を落ち着かせてから「さようなら」のあいさつのみをおこないました。

まつこ

帰りの会をしないことで、子どもたちにも自分にも気持ちの余裕が生まれました。

④ノートを集めない

まつこ

単元ごとの「ノート集め」をやめました!

単元が終わったタイミングや学期末などにノートを集めて、放課後にチェックをする先生は多いです。単元評価に利用したり、理解度のチェックをしたりとその目的は様々です。私は全員分のノートを一気に集めてチェックをする時間がもったいないと考え、「ノート集め」をやめました。

ノート集めの代わりに・・・

理科実験の考察や、単元のまとめなどに子どもたちそれぞれの考えを知りたいときもあります。そんな時は授業中に机間巡視をしながらノートに書かれた内容のチェックをしました。気になったことなどは名簿にその都度メモをしました。

整理されたみやすいノートや、素敵な書き込みなどを見つけたときには本人に許可をとってコピーをさせてもらい、教室に貼ったり授業中に紹介したりして全体に共有しました。友達のノートを見本にすれば、子どもたち一人一人に対するノートの指導は自ずと不要になってきます。

まつこ

メモ用の児童の名簿は学期の初めに大量印刷をしておくと便利ですよ。

⑤席替えをしない

まつこ

「児童の座席」を担任が考えることをやめました!

クラスの状況によっては席替えに多大な時間がかかる場合があります。友達同士のトラブルを回避したり、学習の理解度を配慮したりする必要があることも多いです。

グループ席替えにチェンジ!

そこでおすすめなのが、「グループ席替え」です。学期の最初に4、5人のグループを決めておき、そのグループごとに席をローテーションしていく方法です。グループは変わらなくても座席の位置を移動することで気分も変わるので、子どもたちからの文句も少ないです。私は前期・後期の年に2回、グループそのものを編成し直し、月に1回グループは変えずに位置だけをローテーションしていました。

まつこ

クラスの状況によって、グループ替えの頻度を変えると良いでしょう。

⑥学級通信を発行しない

まつこ

学級通信を発行することをやめました!

学級通信を使って保護者の方に日々の様子や子どもたちの頑張りを伝えることは学級作りの一つの手段です。しかし、作成にはある程度の時間がかかりますし、学年主任や管理職のチェックも必要となります。1年間を通して学級通信を発行するというのは、担任の負担がなかなかに大きいです。

学級通信の代わりに・・・

私自身は学級通信を書く年と書かなかった年がそれぞれありました。学級通信を書かない年は、参観日の際にドアにメッセージを貼って、担任から保護者の方への想いを伝えました。また、子どもたちが頑張ったとや、良いことをした日には、一筆箋を使って保護者に直接伝えるようにしました。
子どもたちの頑張りを伝えるという目的で学級通信を作っている場合には、学級通信でなくとも、保護者に直接伝えるという方法でも良いですよね。学校からのお便りをあまり見てもらえない家庭には、電話で伝えるというのも一つの方法です。

学級通信の目的として、子どもたちの頑張りを子どもたち同士で共有してもらう場合には作成しても良いかと思います。作成する際は、とにかく時間をかけすぎないことに注意しましょう。私はテンプレートを作ったり、写真を入れたりしながら工夫をしていました。

まつこ

何をするにしても目的をはっきりさせることが大切です。

⑦探し物をしない

まつこ

「探し物」に時間をかけていませんか?

探し物にかける時間が1日の中でいちばん無駄な時間です。探し物をしなくても良いように、日頃から持ち物を整理して置くことが大切です。

持ち物整理のコツ

持ち物の整理にはA4ファイルとファイルボックスが便利です。
A4ファイルで「すぐやるファイル」と「後でやるファイル」の2枚を用意しましょう。調査など、決められた期日までに提出しなければいけないプリントがきた場合には、「すぐやるファイル」「後でやるファイル」のどちらかのファイルにすぐに入れておきます。そしてそれらをなるべく早く片付けるようにします。私は「すぐやるファイル」は毎朝中身をチェックして、帰りまでには空にすること、「後でやるファイル」は週末までには空にすることを目標に日々を過ごしていました。

普段から頻繁に使用するものはファイルボックスに入れて整理をするのがおすすめです。「このボックスを見れば探し物は必ず入っている」という状況をつくるのです。
ものの居場所をしっかりと作ってあげることで、探し物にかける時間をぐっと減らすことができます。

さらに探し物を減らす便利グッズ

探し物を無くす際に、ティーチャーズログノートというノートも便利です。
子どもたちから頼まれたことや、連絡帳できた保護者からの連絡などを付箋にメモをして無くしてしまうことはありませんか。ティーチャーズログノートなら、ウィークリーのスケジュール帳のようになっていて、そこに直接メモをすることが可能です。毎日の時間割を書き込むところもありますので、このノート一冊で学校に関わることは全てメモをすることができ、メモを探す時間が短縮できます。

\これ一冊でOK!ティーチャーズログノート/

まつこ

探し物をなくして、早く帰りましょう!

まとめ

この記事では、小学校教員時代、早く帰りたくて仕方がなかった私が定時で帰るために「あえてやらなかったこと」を7つ紹介しました。

まとめ:定時退勤のために、「あえてやらなかったこと」7つ

  • 宿題をチェックしない
  • ノートやプリントにコメントをしない
  • 帰りの会をしない
  • ノートを集めない
  • 席替えをしない
  • 学級通信を発行しない
  • 探し物をしない

必要のないものはやらずに、できる限り定時で帰りましょう。
先生がご自身のプライベートを充実させたり、しっかりと休息をとったりすることが子どもたちの豊かな生活にもつながってきます。

まつこ

皆様のご多幸をお祈りしています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

まつこ

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この記事を書いた人

元小学校教員、現在は保育士のアラサー。一児の母。運動療育の児童発達支援で発達障害をもつ子どもたちにHAPPYをお届け中!読書、邦楽ロック、フェス、サッカー観戦など趣味多め。

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