こんにちは。元小学校教員のまつこです。
話し合いのときは各グループで盛り上がり、話を聞くときはさっと静かになって聞く。そんな「メリハリのあるクラス」にしたいものです。
この記事では、小学校でできる「子どもたちがしっかりと話を聞くようになる話し方のこつ」を紹介します。
私が教員だったころに実際にやっていたものを中心にまとめました。先生方の参考になれば幸いです。
こんな人におすすめ
- 初任の先生
- メリハリのあるクラスにしたい先生
- クラスの子どもたちに、静かに話を聞けるようになってほしい先生
子どもたちが話を聞く話し方のこつ6選
静かに、ゆっくり話す
全員が静かになったことを確認したら、後ろの人にも聞こえる音量で静かにゆっくり話し出しましょう。
静かにならないからといって先生が声を荒げてしまうと、子どもたちの声はさらに大きくなってしまいます。
子どもたちが少しでもざわざわし始めたら、話すのは一旦辞めて、静かになるまで待つのがポイントです。慣れてくると静かになるまでの時間が短くなってきますよ。
さっと静かになることができたら、すかさず褒めることも忘れずに。
前置きが大切
大切なことを話す前には前置きをしましょう。いきなり話すのではなくワンクッションおくことで、子どもたちも話を聞く準備ができますよ。
前置きの例
- 「今から言うものを3つ、持ってきます。」
- 「1度しか言いません。」
- 「最後まで聞けたらかっこいいね」
- 「私がはい、どうぞ、と言ったら動きます」…「はい、どうぞ」
子どもたちがしっかりと聞けたら褒めることも忘れずに。
手を使う
先生が手を使って説明することで、自然と視線も中央に集まり、子どもたちの集中力が高まります。
手を使う例
- 「ひとつめ」と言いながら指を1本出す
→「ふたつめ」と言いながら2本出す - 「〇〇はしても良いですよ」(OKサイン)
- 「〇〇は禁止です」(バツサイン)
先生の伝えたいことを視覚からも訴えましょう。特に低学年の子どもたちにとっては、先生の身振り手振りから伝えることで話の内容の理解がしやすくなります。さらに子どもたちの印象にも残りやすいという利点もあります。
子どもたちの手を使う
子どもたち自身の手を動かす、という方法も効果的です。
子どもたちの手を使う例
- 「いまから大切なことを3つ言いますので、指を折って聞きましょう。」
話し終えた後に子どもたちが指を3本折り曲げることができていたら、たくさん褒めてあげましょう。
話を聞く場面に限ったことではありませんが、「指導や指示をする」ことと「褒める」ことは常にセットでおこないます。
「指導」と「褒める」は常にセット!覚えておこう◎
メモをとる(レベル1:黒板メモ)
話を聞きながら「メモをとる」というのは子どもたちに身につけさせたいとても大切な技術です。
低学年は個々でメモをとることが難しいので、まずは先生が話しながら黒板に書いていくと良いでしょう。
今から、話します。話しながら、先生が大切だなと思うことを黒板にメモをしていきますので、皆さんも黒板を見ながら聞きましょう。
そう言いながら、先生がメモのお手本を子どもたちに見せてあげましょう。
「黒板を見ながら聞きましょう」と事前に声をかけてから話し始めると、集中力が高まります。
メモをとる(レベル2:ノートメモ)
黒板メモを見ることに慣れてきたら、今度は実際に子どもたちにメモをとってもらいます。
大切だなと思ったことはメモをとりましょう。
と前置きをしてから話しましょう。
はじめのうちは、メモに花丸をつけてあげたり、メモを振り返りながら復唱する時間をとったりするのがおすすめです。
遠足の追加の持ち物2つ、書けたかな?ひとつめは?
ぼうし!
ふたつめは?
シート!
みなさんバッチリですね!
この活動をこつこつと続けていけば、要点だけを判断してささっと書けるようになりますよ。
まとめ
この記事では、小学校でできる「子どもたちがしっかりと話を聞くようになる話し方のこつ」を6つ紹介しました。
まとめ:子どもたちが話を聞く話し方のこつ6選
- 静かに、ゆっくり話す
- 前置きが大切
- 手を使う
- 子どもたちの手を使う
- メモをとる(レベル1:黒板メモ)
- メモをとる(レベル2:ノートメモ)
学級の実態に合わせてできそうなことからやってみてください。先生やお友達の話をしっかりと聞くことができたら、子どもたちを「褒める」ことも忘れずに。
みなさんもぜひ学級でやってみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
まつこ
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