小学校のクラスでできる子どもの「表現力」を鍛えるゲーム・活動11選

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まつこ

こんにちは。元小学校教員のまつこです。

「表現力」とは、「自分の考えや気持ちを相手に伝える力」です。自分の考えは表情やジェスチャー、言葉、文章、芸術などさまざまな手段を通して伝えることができます。

この記事では小学校の低学年からできる「表現力を高める」ゲームや、活動を11こ紹介します。学級活動の時間や国語の学習の中でぜひ取り組んでみてください。

こんな人におすすめ

  • 小学校の先生
  • 子どもたちの表現力を高めたい人
  • 楽しくできる表現力アップのための活動を知りたい人

目次

クラスでできる子どもの「表現力」を鍛えるゲーム・活動11選

①だるまさんが〇〇した

「だるまさんがころんだ」の発展型ゲームです。

基本的なルールは「だるまさんがころんだ」と同様、オニが「だ、る、ま、さ、ん、が、こ、ろ、ん、だ」と言っている間に移動し、オニが振り返ったらピタッと止まります。動いた瞬間をオニに見られてしまった人はアウトです。

「だるまさんが〇〇した」は、その「だるまさんがころんだ」に加えて、止まる際に演技をしなければいけません。たとえば「だるまさんが寝た」とオニの人が言ったら寝るポーズをしてピタッと止まります。「だるまさんが走った」であれば、走るポーズ。動いてしまった人はもちろんアウトですが、オニが言ったお題に沿ったポーズで止まれなかった人もアウトです。オニの指示通りのポーズが咄嗟にできるかどうかが勝利の分かれ道となっています。

番外編として、「だるまさん」の部分を他のもの(動物など)に変えるのも面白いですよ。「うさぎさんがころんだ」「ゾウさんがころんだ」というように、「だるまさん」ではないものをオニが言うのです。もちろん、こちらもオニ以外の人は「うさぎさん」「ゾウさん」の真似をして止まらなければいけません。

面白いポーズでみんなが止まるのでとても盛り上がりますよ。

②ジェスチャーゲーム

与えられたお題を言葉を発さずに全身で表現します。見ている人はその人が何を表現しているのか当ててみましょう。クラスを数チームに分けておこなうとジェスチャーゲーム対決をすることもできます。

お題の例をいくつか紹介します。はじめは「ゾウ」「イルカ」など簡単なものを出題して、慣れてきたら「〇〇している〇〇」と少し難しいお題に挑戦してみるのがおすすめです。
キャラクターや有名人をお題にするときは、学級の子どもたちがよく知っているもの(人)にしましょう。

ジェスチャーゲームお題例

  • ソーラン節を踊るオラウータン
  • ラーメンを食べているおじいさん
  • 寝坊した桃太郎
  • 野球をしているキリン
  • バトンリレーをするウサギ
  • チャーハンを作っている〇〇先生
  • ドッジボールをするフラミンゴ

「〇〇している」の部分は、スポーツ(野球、サッカーなど)をしている、食べ物を食べている、勉強に関わることをしている(体操をしている、音読をしている)などの動作が子どもたちにとってわかりやすいですよ。

③伝言ジェスチャーゲーム

ジェスチャーゲームの発展型です。列になって行います。列の先頭の人がお題を見て、そのお題をジェスチャーで表現します。次の人へと順番にジェスチャーで回していき、列の最後の人がお題を当てるゲームです。

お題を見て、それにぴったりなジェスチャーを考えるのは先頭の子のみなので、2番目以降の子はジェスチャーゲームよりも少し簡単です。ただ、前の人の動きを正確に真似て次の人に伝えなければいけないという、また別の難しさがあります。

チームに分かれて対決をするのがおすすめです。一つのチームの子たちが挑戦している間、別のチームの子たちは周りで見ながら応援をする形にすると、大盛り上がり間違いなしです。

④百面相ゲーム

出題者の表情を見て、「どんな気持ち」なのかを当てるゲームです。

楽しい 嬉しい ムカムカ 悲しい 寂しい どきどき ワクワク

などの感情が書かれたカードを用意します。出題者はカードを1枚引いて、声を出さずに「顔だけで」その気持ちを表現します。回答者は出題者の引いたカードを当てられるでしょうか。全身を使うことができるジェスチャーゲームと異なり、顔だけで表現をすることがポイントです。

⑤スピード言い換えゲーム

表現力を高めるには語彙を増やすことも大切です。スピード言い換えゲームは、先生が言った言葉を素早く他の言葉に言い換えるという単純なゲームです。授業が早く終わってしまった時や、身体計測の待ち時間などのちょっとした隙間に簡単に楽しむことができます。

こんな感じです。

先生

『緊張』言い換えドン!

子どもたち

ドキドキ・ソワソワ!

先生

『すごい』言い換えドン!

子どもたち

素晴らしい・びっくり・感動!!!

といったように、先生の言った言葉と同じような言葉を探して言います。
思いついた人に挙手をしてもらい、指名するという方法でも良いですし、思いついたものからポンポンと言ってもらう方法でも良いでしょう。学級の様子にあわせてルールをつくってみてください。

⑥大好きな絵本を紹介しよう その1読み聞かせ

「読み聞かせ」をしてもらうことが多い小学生ですが、読み聞かせをしてあげることもとても楽しい経験です。自分の大好きな絵本であれば、読み聞かせも上手にできる子が多いでしょう。

学級全員の前での読み聞かせが少し恥ずかしい場合は、ペアやグループ単位で読み聞かせをしても楽しいですよ。

初めて子ども同士の読み聞かせをやってみる時には、事前に1人で練習をする時間もとってあげてください。

⑦大好きな絵本を紹介しよう  その2本屋さん

大好きな本の紹介の仕方は、読み聞かせやブックトークだけではありません。本屋さんの真似をして、本の帯やポップ・ポスターを手作りしてみましょう。

思わず本を手に取って読みたくなるような素敵なキャッチフレーズを考えることができるようになると、表現力がぐーんとアップしますよ。

⑧役割音読

国語の物語教材を音読する際に、登場人物ごとの役割に分かれて音読をすると劇の登場人物になったようで、楽しく簡単に表現力をつけることができます。

まずはクラス全体で一斉に音読をする中で自分のやりたい役のところを読むと良いでしょう。各々の役の読み方に慣れてきたら、グループの中で役割分担をして練習してみましょう。

⑨群読遊び

詩の群読も楽しいです。全員で読むところや数人ずつ読むところ、1人で読むところなど、詩全体の構成を考えながら役割を決めていきましょう。

最後はグループごとで発表会をしても面白いですね。

⑩1分間スピーチ

テーマに沿ってスピーチをしてみましょう。1分間というのは目安なので、最初は短め(長め)でも良いでしょう。慣れてくると求められている時間で話すことができるようになってきます。
日直の人が朝の会でスピーチをしたり、座席順に1日ひとりかふたりとスピーチをする人を決めたりして、毎日少しずつ取り組むのも良いですね。

スピーチのテーマ例をいくつか紹介します。

1分間スピーチテーマ例

  • 最近ハマっていること
  • 好きな〇〇
  • 夏休みに楽しみなこと
  • クラスの好きなところ
  • 今年の抱負
  • びっくりしたこと
  • 将来の夢
  • 行きたい国
  • もしも生まれ変わったら

いきなりみんなの前で話をするのは難しいです。事前に用紙に話したい事柄を紙に書いてきてもらい、本番ではその紙を手元に置いて、困った時には見ても良いということにしておきましょう。少しずつ、みんなの方を向いて話すことができるようになれば良いのです。

11. サイコロトークをしよう

テーマの書かれたサイコロを転がして、出た目に書かれているテーマの話をします。何のテーマが出るかわからないという点が1分間スピーチよりもレベルアップしていて、どきどき感があります。

あまり話をしたことがない友達の話も聞くことができますし、なんと言っても話す側はスピーチ力がつきます。人前で話すことが得意な子どもたちばかりとは限りませんので、グループごとでの活動にしたり、1〜6のテーマごとにできそうな話を事前に考えてきてもらったりと、子どもたちの様子をみながらルールを定めてくださいね。

この活動を3年生から続けていくと、4年生後半頃には急に話を振られても話すことができる子が増えてきます。

まとめ

この記事では低学年からできる「表現力を高める」ゲームや、国語の学習でできる活動を紹介しました。

まとめ:小学校のクラスでできる子どもの「表現力」を鍛えるゲーム・活動11選

  1. だるまさんが〇〇した
  2. ジェスチャーゲーム
  3. 伝言ジェスチャーゲーム
  4. 百面相ゲーム
  5. スピード言い換えゲーム
  6. 大好きな絵本を紹介しよう その1読み聞かせ
  7. 大好きな絵本を紹介しよう その2本屋さん
  8. 役割音読
  9. 群読遊び
  10. 1分間スピーチ
  11. サイコロトーク

明日から学級でできる簡単なものばかりです。
ぜひ、楽しみながら子どもたちの表現力アップを目指してみてください!

他にも小学校の先生に向けた記事を書いています。よかったらのぞいてみてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

まつこ

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この記事を書いた人

元小学校教員、現在は保育士のアラサー。一児の母。運動療育の児童発達支援で発達障害をもつ子どもたちにHAPPYをお届け中!読書、邦楽ロック、フェス、サッカー観戦など趣味多め。

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