こんにちは。元小学校教員のまつこです。
「教員」という仕事は、「学校」という少し特殊な場で「公教育」のために働いているため、民間の会社員とは異なる働き方をする仕事です。
この記事では小学校教員を退職して民間のベンチャー企業に転職した私が、「教員が転職する際につけておきたい力」についてまとめました。力をつけるためにおすすめの本もあわせて紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
教員からの転職を考えている方に特に読んでいただきたい内容となっています。
こんな人におすすめ
- 退職を考えている先生
- 教員をしながら力をつけたい人
- 教員に足りない力を知りたい人
転職したい先生がつけるべき力5選+おすすめの本
タイムマネジメント力
教員は時間の使い方があまり上手くない人が多いです。
時間の使い方が下手なのではなく、時間を気にせずに作業をしている人が多い、という印象です。
自分の定時や休憩時間が何時なのか、この作業にかけられる時間はどのくらいなのか、そういった「時間に対する意識」をせずに働いている先生ばかりです。
その結果、毎日遅くまで残ったり、「その作業はいま必要ないのでは?」と思われることを時間をかけてやったりしている人が多くなってしまいます。
なぜ時間の使い方が上手くない人が多いの?
教員がタイムマネジメント力が足りない原因の一つに、働き方のシステムがあります。
教員は残業代が出ません。実は給与に数%だけ上乗せされているのですが、日々の勤務時間を考えると実質ゼロに近いです。
そして、公教育には「利益を求める」という視点がありません。そのために、「子どもたちの成長のためならば、時間をいくら使ってもかまわない」とそう考えてしまう先生が多いのです。
タイムマネジメント力をつけて、早く帰ろう!
「時は金なり」ともいうように、時間は有限でとても大切なものです。
短時間で効率的に仕事を進めて、できる限り早く帰りましょう。
早く帰ることで、リラックスに使える時間や自分の将来のために自己投資をする時間を作ることもできます。
仕事を効率的に終わらせる方法を知りたい方は、こちらの本がおすすめです。具体的に書かれていますので、すぐに実践してみることができますよ。
「目的」意識
教員の給与は税金から支払われています。そのせいなのか「時間を大切にしない人が多い」(先述通り)ですし、明確な「目的」をもたずに
「それってなんのためにやってるの?」「今すぐに必要なこと?」
と思わず聞いてしまいたくなるような無駄なことをしている人も多いです。
なぜ目的意識をもたない人が多いの?
公教育は会社ではありませんので、利益を求める必要がありません。
そのため、売り上げ・ノルマ・利益といった数値目標や、この作業をなんのためにしているのか、という「目的」にはどうしても疎くなってしまいます。
公立の小学校では、たとえ先生の授業が下手でも、児童指導がうまくいかなかったとしても、その学校の児童が減るわけではありません。また、先生自身も仕事をクビになることもありません。
それゆえに、時間効率はなかなか上がっていきませんし「このままでいいや」とマンネリ化している先生も多くいる、というのが事実です。
目的意識をもつことで仕事にメリハリが出る
公教育の場でも教員が常に「その行事がなんのために行われているのか」「もっと他に良い方法はないか」といったようなことを考えながら過ごしていくことで、教員の仕事にメリハリが出ます。仕事にメリハリが出ると、仕事に対して今よりも前向きに取り組むことができるようになります。
学校での仕事は「売り上げ」や「ノルマ」のように具体的・数値的に考えることは少し難しいですが、「この行事は子どもたちが一致団結するためにある」と意識をしたり、「夏休みまでにこの単元を全員が理解できるように丁寧に指導しよう」と目標を立てたりすることはできます。
ぜひ、「目的」意識をもって学級の子どもたちと関わってみてください。
簡潔に話す話術
職員会議の提案などの際に、資料を丸読みしている先生はいませんか?
普段から子どもたちを相手に授業をしていて、話をするプロのはずなのに、話術を磨こうとしている先生は意外と少ないものです。話が無駄に長かったり、結論から簡潔に話すという基本的なことができていなかったりする教員も多いです。
コミュニケーション×話術で最強!
教員は子どもたちや保護者の方と話す機会が多いため、コミュニケーション力がある人は多いので、さらに話術を磨くことで、営業職などの他業種で活躍することも可能です。
「人に伝わる話し方」を勉強したい人はこちらの本がおすすめです。
上手な話し方がわかりやすくまとめられている本です。ぜひ、手にとってみてください。
読書が苦手な方や、時間のない方にはさらに読みやすい「まんがバージョン」もありますよ。
ビジネスマナー
学校の先生から他業種に転職をしようとすると、「学校の先生は社会に出たことがないから(転職が難しい)」と言われてしまうことがあります。
なぜ「社会に出たことがない」と言われてしまうの?
大学卒業後すぐに学校で働いてきた先生は、会社勤めを経験せずに先生になっています。そのため、電話応対やメールでのやり取りなど最低限のビジネスマナーをしっかりと学ぶ機会がなかった人が多いです。
文字通り「社会に出たことがない」まま(ビジネスマナーを身につけていないまま)に先生になってしまったということですね。
先生はどのようにビジネスマナーを身につけるの?
教員になると「初任者研修」がありますが、一般的な電話応対やお客様対応などは教えてくれません。
先生がどのようにして電話対応などを学ぶんでいくかというと、職員室で過ごす中で自然と身につけていくパターンが多いです。丁寧な先輩が近くにいれば教えてもらえますが、誰もが皆そうとは限りません。
書籍やセミナーなどで一定水準のビジネスマナーを身につけることで、教員からの転職活動もスムーズになります。
おすすめの本はこちらです。ビジネスマナーについてはもちろん、仕事への心構えや人間関係についてなど学校の先生として働く人たちにも読んでほしい内容がぎゅっと詰まった一冊です。
ITスキル
小学校でもパソコンやiPadなどのツールを多く使うようにはなりましたが、それでもまだまだアナログな部分が多い場所です。
転職先にもよりますが、ITスキルをつけておくことは他業種への転職にプラスにはたらきます。
教員をしながら「ITスキル」を磨きたい人におすすめなのがこちらの本です。
いきなり「ITスキル」のことが書かれた本を読むのは少しハードルが高いですが、こちらは学校でPCを有効活用して時短をする方法が載っています。読みやすく、すぐに使える情報が多いのでおすすめですよ。
まとめ
この記事では、小学校教員を退職して民間のベンチャー企業に転職した私が、教員が転職する際につけておきたい力についてまとめました。
まとめ:転職したい先生がつけるべき力5選
- タイムマネジメント力
- 会社の利益を求める視点(コスト意識など)
- 簡潔に話す話術
- ビジネスマナー
- ITスキル
この記事が転職を考えている先生方の参考になれば嬉しいです。
学校で働きながら新しいことを学ぶのはとても大変なことですが、さまざまな知識や技術を身につけておくことで、将来の選択肢がグッと広がりますよ。
ぜひ楽しみながらやってみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
まつこ
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