こんにちは。元小学校教員のまつこです。
「個人面談」とは保護者の方に学校(教室)に来てもらい、児童のことについて話をする行事です。
地域にもよりますが、前期(夏休み前)と後期(冬休み前後)に1度ずつ設定している小学校が多いのではないでしょうか。
保護者の方にとって、担任の先生と二人でお子さんのことを話せる機会は数少ないためとても貴重な時間となるでしょう。担任の先生にとっても連絡帳や学級通信などでは伝えきれないお子さんの話をすることができるので、この機会を存分に活かしたいところです。
この記事では1年生の個人面談の際に担任の先生から保護者にどのようなことを伝えたら良いかをまとめました。小学校で働く先生方の参考になれば嬉しいです。
こんな人におすすめ
- 初任の先生
- 初めて1年生の担任になった先生
- 個人面談で何を話したら良いか迷っている先生
▼2〜6年生の担任の先生はこちらをお読みください。
はじめに…1年生の担任の先生へ
今回は1年生の個人面談の際に保護者の方に伝えたいことをまとめました。小学1年生(特に前期)は保育園・幼稚園から入学したばかりで子どもたちも保護者の方も学校のやり方に慣れていないことが多いです。
「小1プロブレム」という言葉もあるほどです。
小1プロブレムとは?
「小1プロブレム」とは、小学校へ入学した1年生が新しい小学校での生活に馴染めない状態が継続することを言います。
そのため1年生の担任の先生には、他の学年と比較してより丁寧な対応が求められます。
保護者の方に安心してもらうために、個人面談では4月からこれまで過ごしてきた学校生活の様子をしっかりと伝えることが大切です。
1年生の個人面談ではこれを伝えよう
①一緒に過ごしているお友達のこと
- 休み時間なのにどんな風に過ごしているのか
- 新しい友達はできたのか
子どもたちが学校で過ごしている様子をできる限り具体的に伝えましょう。1年生は特に、「友達作り」について心配している保護者の方が多いです。
小学校でも一緒に過ごす友達ができたことを知ると、保護者の方に安心してもらえますよ。
②学習の様子
- 手を挙げて発表ができました
- みんなの前でお手本を見せてくれました
- 丁寧に書いていました
など、学習での頑張りやよくできたことを伝えましょう。
小学校は保育園や幼稚園とは異なり、机に向かって勉強をする時間が圧倒的に多いです。そのことに対して心配をしている保護者の方も多いですので、その子の「できたこと」を中心に伝えるようにしましょう。
③係活動や当番活動のこと
係や当番は保育園・幼稚園ではないこともあります。学級や学校のみんなのために、自分の仕事をしっかりとやってくれていることを伝えましょう。
係や当番など、個々によって異なる役職についている場合は注意が必要です。必ず正しい係・当番を伝えられるように、一人ひとりしっかりと確認をしておきましょう。
間違えずに伝えるには、子どもたちに「アンケート」を配って回答してもらうのも一つの手段です。
1年生はまだ文字を読んだり書いたりすることが難しいお子さんも多いです。アンケートは選択式にしたり、時間に余裕があればインタビュー形式にしたりするのもおすすめです。
④給食のこと
苦手なものがあったり少食だったりするお子さんの保護者は、給食について特に気になっているでしょう。子どもたちがどんな様子で給食を食べているのか、日頃からしっかりとみておくことが大切です。
⑤保護者の方の困りごとを聞く
「小1プロブレム」は学校に慣れないこと以外にも、家庭環境の変化などが原因で起こることもあります。家庭での悩みがあれば早めに話してもらうようにしましょう。
まとめ
この記事では、1年生の個人面談の際に担任の先生から保護者にどのようなことを伝えたら良いかまとめました。
まとめ:1年生の個人面談ではこれを伝えよう
- 一緒に過ごしているお友達のこと
- 学習の様子
- 係活動や当番活動のこと
- 給食のこと
- 保護者の方の困りごとを聞く
第一子が小学校1年生になったばかりの保護者の方にとっては、小学校で初めての個人面談です。充実した時間を過ごすことができるように、話す事柄をしっかりと整理してから臨みましょう。
参考になれば幸いです。
笑顔を忘れず、リラックスムードも大切にしてくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
まつこ
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