こんにちは。元小学校教員のまつこです。
この記事では私が教員だった頃に実践していた、学級の子どもたちとよりよい関係を築くためにできることをまとめました。子どもたちと先生の関係性はもちろん、子どもたち同士の関係も良くなるような実践を紹介します。
明日からすぐに取り組めるものもありますので、参考にしていただけたら嬉しいです。今回は中学年(3、4年生)バージョンです。
こんな人におすすめ
- 小学校中学年の担任の先生
- 子どもたちの心をグッと掴みたい先生
- 学級づくりに悩んでいる先生
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【中学年】学級づくりのアイディア10選
①会社を作ろう(係活動)
学級での活動として、係活動や当番活動をおこなっている学級は多いでしょう。
その活動を「係」ではなく「会社」のような仕組みにすると面白いです。
学級内だけで使える貨幣を作って、月に1回、仕事量やクラスメイトへの貢献度に応じて会社に報酬を配ります。集めた貨幣は学級での時間と交換が可能です。学期末や年度末には交換した時間を使って、学級レクリエーションを楽しむことができます。
仕事に対する報酬があることによって、係の友達同士で協力をしたり、売上を伸ばすための新たなアイディアを出したりと活動がより充実したものになりますよ。
②サイレントゲーム
4月の学級びらきにおすすめのゲームを紹介します。
ルールは簡単です。誰ひとり言葉を発さずに、お題の順に「クラス全員で1列に並んでみよう」というゲームです。お題は「誕生日順(4月〜)」や「身長順(小さい人から)」など言葉を使わなくても伝えられるものが良いでしょう。
全員が1列に並ぶことができたら、前から順に一人ひとり声に出して答え合わせです。答え合わせのドキドキ感もたまりません。全員が間違えずに並ぶことができた時には感動で思わず拍手してしまいますよ。
③学級図書館(学級文庫)を作ろう
中学年になると、読書が苦手な子もちらほら出てくる時期です。そんなときに、子どもたちと話し合って教室の後ろに学級文庫を作るのはいかがでしょうか。
子どもたちにアンケートをとったり、お気に入りの本を学校図書館に探しに行ったりして、学級のみんなが楽しめるオリジナル文庫を作ってみましょう。
\学級文庫のおすすめの本はこちら/
④お気に入りの本を紹介しよう
様々な種類の本を読んでもらうために、お気に入りの本を紹介し合う時間を作るのも有効です。
先生のお気に入りの本を紹介するところから始めて、年間を通してクラス全員のお気に入りの本が紹介できると良いですね。
紹介の仕方は、本の魅力をみんなの前で話す「ブックトーク」はもちろん、帯やポップを手作りしたり、ポスターを描いたりする方法などさまざまです。
⑤ほめほめ合戦をしよう
友達から褒められると嬉しいですよね。
友達から認められることが多いと自己肯定感も上がり、失敗や困難にもめげずに頑張れる子に育ちます。互いに認め合うことができるクラスに育てるために、定期的にほめほめ合戦の時間を作ることをおすすめします。
ほめほめ合戦はさまざまなパターンが可能です。たとえば、
- 授業(道徳や学活など)の授業開始3分間で隣の席の人を褒めまくろう
- その日の日直の人をみんなで褒めまくろう
- 誕生日(誕生月)の人を褒めまくろう
- ほめほめカードを書こう(友達の良いところをカードに書く)
などです。ご自身の学級に合ったやり方を見つけてみてくださいね。
たまには先生も褒められたい・・・。(笑)
⑥サイコロトークをしよう
テーマの書かれたサイコロを転がして、出た目に書かれているテーマの話をします。
「最近楽しかったこと」「人生で一番びっくりしたこと」「最近自分の中で流行っているもの」などたくさんのテーマが考えられます。この活動を通して話す側はスピーチ力がつきますし、聞く側は普段あまり話さない友達のことを知ることができます。
お話をするのが苦手な子のために、最初はあらかじめテーマを提示して話す内容を事前に考えてきてもらうと良いでしょう。テーマを募集するのも面白いですね。
この活動を4月から続けていくと、学年の最後には急に話を振られても話すことができる子が増えてきます。
⑦ダンシング清掃・シンギング清掃
毎日の掃除もやるなら楽しくやりたいですよね。
基本的な掃除の仕方が身に付いたら、音楽をかけて楽しみながら掃除をしてみましょう。ポイントは、掃除の曲を決めておいて、「1曲(あるいは2、3曲)が終わるまでに綺麗にしよう」という目標をもって取り組むことです。はやく、そして綺麗に掃除ができるようになると授業までの時間が少し増えるので、子どもたちにとっても最高ですよね。
「はやい」だけでなく、「綺麗に」というのがポイントです。汚なければやり直し・・・。
⑧おかわり券システム
給食のおかわりはどのようにしていますか?じゃんけん、早い者勝ち、くじ引きなどさまざまなやり方がありますね。
私が提案したいのはおかわり券です。おかわり券システムにすることによって、給食を食べるのがゆっくりな子も平等におかわりができるという良さがあります。おかわり券はレクリエーションなどの景品や、誕生日プレゼントとして配布します。使うタイミングは子ども次第で、たとえば自分が好きなデザートが出た日などに使うことができます。
⑨学年体育をしよう
それぞれの学級でのまとまりができてきたら、次は学年での交流をしてみましょう。
学年全体で体育をすると非常に盛り上がりますよ。
ドッジボールや陣取り合戦、リレーなどはクラス対抗でおこなうと面白いです。高学年になると学校をまとめるリーダーとしての役割がありますので、中学年のうちに学年全体で一致団結しておくことはとても大切です。
⑩先生と1on1タイム
友達のこと、家族のこと、勉強のことなど人に言いにくい悩みがだんだんと増えてくる中学年。先生と1対1で話す場面をつくって、日頃の悩みや困りごとを話しやすい関係を築いておくのがおすすめです。
可能であれば、学期ごとに1度「1on1タイム」をつくって子どもたちと会話をしてみましょう。
子どもたちの話をじっくりと聞いてあげてくださいね。
まとめ
この記事では、中学年の子どもたちとよりよい関係を築くためにできることを紹介しました。
まとめ:中学年の子どもたちとよりよい関係を築く学級づくりのプチアイディア10選
- 会社を作ろう(係活動)
- サイレントゲーム
- 学級図書館(学級文庫)を作ろう
- お気に入りの本を紹介しよう
- ほめほめ合戦をしよう
- サイコロトークをしよう
- ダンシング清掃・シンギング清掃
- おかわり券システム
- 学年体育をしよう
- 先生と1on1タイム
すぐに始められるものもたくさんあります。皆さんの学級でもぜひやってみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
まつこ
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