【小学校教員】低学年の子どもたちとよりよい関係を築くための学級づくりのプチアイディア10選

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まつこ

こんにちは。元小学校教員のまつこです。

この記事では私が教員だった頃に実践していた、学級の子どもたちとよりよい関係を築くためにできることをまとめました。子どもたちと先生の関係性はもちろん、子どもたち同士の関係も良くなるような実践を紹介します。

明日からすぐに取り組めるものもありますので、参考にしていただけたら嬉しいです。
今回は低学年(1、2年生)バージョンです。

こんな人におすすめ

  • 小学校低学年の担任の先生
  • 子どもたちの心をグッと掴みたい先生
  • 学級づくりに悩んでいる先生

\中学年(3、4年生)バージョンはこちら/

\高学年(5、6年生)バージョンはこちら/

目次

【低学年】学級づくりのアイディア10選

①パペットに教えてあげよう

パペット(手にはめて操ることができるぬいぐるみ)は、低学年の子どもたちの心を掴むのに非常に便利なグッズです。

上手な返事の仕方や正しい姿勢などがわからなかったり、友達に優しくできなかったりするパペットくんに対して「子どもたちが教えてあげる」という場面を作ってみましょう。

パペットくん

うわ〜ん。上手にできないよ。1年○組さんのみんな、教えてよ!

子どもたち

いいよ、教えてあげるね。

パペットくんに教えたくて、学級の子どもたちが生き生きと話し出しますよ。

\パペット同士でも会話ができる2個セット/

②ぬいぐるみトークをしよう

「せんせい、あのね!」「わたしも、わたしも!」とたくさん話したいのが低学年の子どもたち。

そんなときにはぬいぐるみを一つ用意して、ぬいぐるみトークをするのはいかがでしょうか。ルールはとても単純で、「ぬいぐるみを持っている人が話す。」ただそれだけです。

お話が終わったら次の人にぬいぐるみを渡してバトンタッチします。友達の話を聞く練習としても良いですよ。学級でぬいぐるみが一つだけだと聞き飽きてしまいそうなときには、グループごとに行うのもありですね。

\お気に入りのぬいぐるみを用意しましょう/

③お返事の合図を決めよう

係活動やグループでの話し合い中、製作中などに教室がざわざわしてしまうときがありますよね。そのざわざわを終わらせたいときに合図を決めておくと、先生が大きな声を出さなくて済みます。

合図の例として、二つ紹介します。

先生

○組さ〜ん!

子どもたち

なあに?

一つ目はシンプルにクラスの名前を呼び、子どもたちに答えてもらうというものです。小さな声で呼んでも周りの子たちが「なあに?」と答えてくれることで、「先生に呼ばれている」ということが教室全体に広がります。はじめは3、4回呼ぶ必要があるかもしれませんが、慣れてくると1、2回の呼びかけで教室が静かになります。

二つ目は、お返事ではなく手拍子で返してもらうというものです。

先生

大きく三つ、

子どもたち

パン、パン、パン(3回手拍子)

こちらも、先生の周りの子たちだけが気付くくらいの声の大きさでも大丈夫です。「大きく三つ、パンパンパン」を2回くらい繰り返した後に「小さく三つ、チョンチョンチョン」と小さな手拍子にすることで「先生の話を聞く」というモードに切り替えることができます。

④授業前の読み聞かせタイム

幼稚園から小学校に入るというギャップは子どもたちからするとたいへん大きいものです。ギャップを少しでも埋めるために、幼稚園の頃から経験していたことを小学校でもやると良いでしょう。その一つが絵本の読み聞かせです。授業の前に絵本の読み聞かせの時間をとることによって、落ち着いた気持ちで学習に入ることができます。

読み聞かせにおすすめの本を二冊紹介します。

\繰り返しが面白い絵本/

\思わず「しゅくだい」を出したくなる絵本/

⑤読み聞かせをしてあげよう

大人や上級生に読み聞かせを「してもらう」という経験はたくさんある低学年の子どもたちですが、「してあげる」経験はなかなかありません。
1年生も終わり頃になると、平仮名とカタカナ、少しの漢字を学習して自分だけの力で本が読めるようになります。そんなときに子どもたちが楽しめるのが読み聞かせを誰かに「してあげる」ことです。

たとえば、次年度の1年生が学校に見学に来る「1日入学」の日に1年生から園児さんたちに読み聞かせをするのはいかがでしょうか。全体の場での読み聞かせではなく、小学生と園児がペアやグループになって読み聞かせをするとよいですよ。

まつこ

「してもらうこと」ばかりだった1年生がお姉さん、お兄さんになる瞬間です。

新1年生に対して読み聞かせが上手にできたら、今度は入学時からお世話になった6年生のお兄さんお姉さんにも本を読み聞かせる時間をとってあげましょう。6年生にとっても、お世話をした1年生の成長を感じることができて、とても嬉しい気持ちになれること間違いなしです。

⑥歯が抜けた子にプレゼント

低学年は乳歯が抜けて新しい歯(永久歯)が生えてくる時期です。皆さんは子どもたちが学校にいる時間帯に歯が抜けたときはどう対応していますか?

私は抜けた歯を折り紙に包んで、「即席キャンディ」を作ってプレゼントをしていました。

作り方はとても簡単です。

即席キャンディの作り方

  1. 抜けた歯をティッシュペーパーで包む
  2. 折り紙に歯が抜けた日にちと時間を記入する
  3. 歯を包んだティッシュペーパーを折り紙の中心に置く
  4. 折り紙をくるくると巻いて、両端をねじる
  5. キャンディの完成!

抜けた歯は小さいので帰宅するまでの間で紛失してしまうこともありますが、こうしてキャンディの形にしてあげると、なくさずに持ち帰ることができます。低学年だけでなく中学年や高学年になってからも、キャンディをもらうと嬉しそうにしていましたよ。

まつこ

キャンディーにはホイル折り紙やキラキラ素材の折り紙がおすすめです。

⑦日直=1日王様デー

朝の会や帰りの会の司会をしたり、授業の始まりの挨拶をしたりと日直の仕事は慣れないとドキドキしてしまうことが多いです。低学年の子どもたちには、日直の日はドキドキ以上に「楽しい」1日にしてほしいものです。

そこで、日直の人は「1日王様(キング)」という名前をつけて特別な1日を過ごしてもらうようにしました。日直になった人は朝から「1日王様」のメダルを首にかけて過ごします。司会や挨拶を頑張るかわりに、おかわりが1番にできる、帰りの会でみんなからの拍手喝采をもらえる、などの特典付きです。

慣れてきたら、王様特典の内容はみんなで話し合って決めても良いかもしれませんね。

⑧みんなで大きな絵を描こう

国語の学習などで使う大きな模造紙や感熱紙は、役目を終えると処分してしまうことがほとんどです。

そんな役目を終えた大きな紙を教室に複数枚敷いて、学級のみんなで大きな絵を描くと楽しいですよ。「空想上の動物」「虹の上を歩いたら」など、時にはテーマを決めて描くのも面白いです。

まつこ

活動をする日はズボンや靴下が汚れてしまう可能性がありますので、事前に保護者の方にも連絡をしておきましょう。

⑨みんなで遊ぼう


入学したての1年生は特に、自分から友達と関わることが難しい子もたくさんいます。休み時間に全員遊びの日を作ったり学活の時間に全員でゲーム大会をしたりして、クラスの全員と関わる時間をつくりましょう。

はじめは先生主体でかまいません。慣れてきたら係活動などにみんな遊びの担当を位置付けて、子どもたち主体で進められるようにしていきましょう。ルールを追加したり、コミュニケーションのとり方を工夫したりして、クラスの全員が楽しく遊ぶためにはどうしたら良いかを考える力がついてきます。

⑩シャッフル給食を楽しもう

学年の終わり頃におすすめの活動がシャッフル給食です。4月のクラス替えに向けて、学年全体で子どもたちをシャッフルして給食を食べるのです。

他のクラスに顔見知りの子をつくっておくことによって、クラス替えのドキドキを少し和らげることができます。子どもたちのグループ分けや移動が難しければ、まずは担任のみをシャッフルする方法でも少し気分が変わって面白いですよ。

まとめ

この記事では、低学年の子どもたちとよりよい関係を築くためにできることを紹介しました。

まとめ:低学年の子どもたちとよりよい関係を築く学級づくりのプチアイディア10選

  1. パペットに教えてあげよう
  2. ぬいぐるみトークをしよう
  3. お返事の合図を決めよう
  4. 授業前の読み聞かせタイム
  5. 読み聞かせをしてあげよう
  6. 歯が抜けた子にプレゼント
  7. 日直=1日王様デー
  8. みんなで大きな絵を描こう
  9. みんなで遊ぼう
  10. シャッフル給食を楽しもう

今回紹介した実践は簡単にできるものばかりです。皆さんの学級でもぜひやってみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

まつこ

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この記事を書いた人

元小学校教員、現在は保育士のアラサー。一児の母。運動療育の児童発達支援で発達障害をもつ子どもたちにHAPPYをお届け中!読書、邦楽ロック、フェス、サッカー観戦など趣味多め。

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