こんにちは。元小学校教員のまつこです。
「席替え」は先生方が頭を悩ませる仕事の一つです。子どもたちが毎日快適に過ごすことができるように、時間を使って考えながら座席を決めていることでしょう。
この記事では小学校の先生方のために、学級の子どもたちに伝えておきたい「席替えのルール」や、席替えの際に先生が配慮すべきことをまとめました。
初任の先生や、席替えがあまりうまくいっていないな、と感じている先生方の参考になれば幸いです。
こんな人におすすめ
- 初任の先生
- 席替えがあまりうまくいかないと感じている先生
- 席替えのルールを作りたい先生
- 席替えの際に先生が配慮することを知りたい人
子どもたちに伝えたい席替えのルール4つ
席替えをする前に「これは必ず守ろう」というルールを伝えておきましょう。そうすることで、席替えを通して嫌な思いをする子が確実に減ります。
高学年であれば、ルール作りを係活動の子に委ねてみたり、全員で話し合いをして決めたりするのもおすすめです。
担任から子どもたちにルールを伝える場合は、後出しをせず「最初から」・「明確に」伝えることが大切です。新しいクラスになった4月の時点からしっかりと伝えておくと良いですよ。
①席替えの目的を頭に入れておく
席替えの目的は…学級でさまざまな人と関わる機会をもつため です。
その目的を達成するために、誰と一緒の班になってもみんなで協力してほしい、ということを伝えます。
②周りの人が嫌な気持ちになる言葉は禁止
新しい席に対して、全体の場で「えー」「嫌だ」などマイナス言葉は決して言わないように約束をします。
嫌味のような「やったー」「最高」などの言葉も同様に禁止します。(こちらは特に高学年にありがちですので、注意が必要です。)
③座席は変わることもある
新しい座席に決まっても、授業などの様子次第では座席をチェンジ(調整)をする可能性もあることを伝えておきます。
こちらはあらかじめ伝えておかないと、子どもたちからの不満が多く出る部分です。
④席替えのルールを守る
席替えのルールが守れなかった場合は直ちに席替えを中止し、4月の出席番号順の座席に戻すということを伝えておきます。
④のルールがあることによって、子どもたちは席替えのルールをしっかりと守ることができます。
席替えの際に先生が配慮すること4つ
次に、席替えをする際に配慮しなければいけないことを紹介します。
①席替えの前後で浮かない顔をしている子はいないか
席替えの前後で、浮かない顔をしている子がいる場合があります。
学級の人間関係で悩んでいたり、視力の低下を言いづらかったりする可能性がありますので、気がついたら必ず声をかけるようにしましょう。休み時間などに個別に声をかけるのがおすすめです。
②ずっと同じような座席の子はいないか(連続で最前列、ずっとドアの横、など)
こちらは、席替えのたびに確認をしましょう。
新しい席を決めて子どもたちに発表をした後に、荷物などは元の席のまま体だけ移動をして一旦座ってみる時間を作るのがおすすめです。
また、連続で同じ席や同じペアになっていたら座席を変える、さらに年間通して5回、同じ席や同じペアになっていたらもう年度内はその組み合わせにはしない、などの約束をはじめに決めて伝えておくと良いですよ。
③支援が必要な子が適切な支援を受けられる座席配置になっているか
特別支援学級の交流の子や、学習面などで支援が必要な子がいる場合は、教卓の近くや支援の先生、TT(ティームティーチング)の先生が入りやすい廊下側に配置するのがおすすめです。
④できる限り全員が出席している日に席替えをする
自分がお休みをしているときにいつの間にか座席が変わっていたら、ショックですよね。席替えの日は事前に予告しておき、できる限り全員が出席している日に行うようにしましょう。
私の学級では席替えの日に風邪などで休んでしまった子がいたら「2日後までは」必ず待つようにしよう、と子どもたちと決めていました。
席替えの頻度やタイミングに関しては、子どもたちと話し合い、納得のいく形を探してみるのも良いかもしれません。
まとめ
この記事では、学級の子どもたちに伝えておきたい「席替えのルール」や、席替えの際に先生が配慮すべきことをまとめました。
まとめ:子どもたちに伝えたい席替えのルール4つ
- 席替えの目的を頭に入れておく
- 周りの人が嫌な気持ちになる言葉は禁止
- 座席は変わることもある
- 席替えのルールを守る
まとめ:席替えの際に先生が配慮すること4つ
- 席替えの前後で浮かない顔をしている子はいないか
- ずっと同じような座席の子はいないか
- 支援が必要な子が適切な支援を受けられる座席配置になっているか
- できる限り全員が出席している日に席替えをする
皆様の参考になれば幸いです。
\面白い席替え方法を知りたい/
最後まで読んでいただきありがとうございました。
まつこ
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