こんにちは。元小学校教員のまつこです。
この記事では、小学校における「席替え」のやり方についてまとめました。なぜ席替えを行うのか、また、先生が座席を決めるのはなぜなのかを解説します。
小学校の席替えについて知りたい人に読んでいただけたら嬉しいです。
こんな人におすすめ
- 初任の先生
- 小学校での席替えについて知りたい人
- なぜ小学校の席替えは先生が座席を決めるのか知りたい人
席替えってなぜするの?
「席替え」はなぜするのでしょう。「席替えの目的」は、学級でさまざまな人と関わる機会をもつためです。
クラスにいるのは、その年・その場所にたまたま居合わせた仲間たちです。
仲間たちはどんな性格の人たちなのか。得意なことは何か。好きなことは何か。
せっかく同じクラスになったのだから、自分の席に座っている時くらいは関わりをもっても良いですよね。
もしかしたら、隣の席の人と話してみると意外と気が合うことがわかって、その人が一生の友達に変わるかもしれません。
クラス内でさまざまな人と関わってほしい、そんな先生方の願いから「席替え」はおこなわれています。
もう一つ追加をするならば、単純に同じ景色や同じグループばかりではなく、席を変えることでリフレッシュしてほしい、という思いもありますよ。
小学校での席替えのやり方5選
それでは、小学校での席替えのやり方にはどんなものがあるのか、簡単にまとめていきましょう。
さらに詳しく知りたい方はこちらをお読みください。
先生が決める
近年の小学校でスタンダードになっているのが「先生が決める」という方法です。
なぜスタンダードになっているのか、ということは次章でまとめますね。(スキップする方はこちら)
くじで決める
くじ引きをしてランダムに席を決定するやり方です。
お見合い方式
男女それぞれ座席を決めて、最後に合わせる方法です。
役割を先に決める
班長や副班長など、グループ内の役割を先に決めて、あとから座席を決める方法です。各グループでバランスの良い編成ができあがるのが特長です。
グループ席替え
グループは固定して、グループごとに座席を移動する方法です。グループ自体は年に2、3回、リセットをして決め直します。
グループのメンバーは一定の期間変わらないためグループでの絆は深くなり、話し合いがしやすいという利点があります。また、先生の負担が比較的少ない席替え方法です。
先生が決めることが多いのはなぜ?
最近の小学校では、「座席を先生が決めることがスタンダードになっている」と先述しました。
では、なぜ子どもたちの座席を「先生が決める」ことが多いのでしょうか?
その理由は大きく分けて2つあります。
子どもたちの人間関係トラブル回避のため
クラスにはさまざまななタイプの子どもたちがいます。
誰がどの子の隣になっても、喧嘩やいじめが起こらない(もしくは、喧嘩をしても自分たちの力で仲直りできる)ようなクラスの場合は、くじ引きなどの方法で席替えをしても問題はないでしょう。
しかし現実はなかなかそうはいきません。
座席が原因で嫌な思いをする子も出てきてしまうかもしれないからです。
先生が座席を決める際に、人間関係のトラブルが起こりにくい座席配置を意識することで、どの子も安心して過ごすことができます。
支援が必要な子がいるから
学習面で個別に対応する必要がある子や、座席の場所によって集中力にムラが出てしまう子がいます。発達にまた、支援が必要な子どもたちや、特別支援学級に所属をしていて交流学級として授業に参加をする子どもたちもいます。
そのため、担任の先生が子どもたち一人ひとりの特性を加味して座席を決めることで、学級全体での授業の進行がスムーズになります。
以上の二つの理由から、小学校ではクラスの子どもたちの実態に合わせて、主に先生が座席を決めています。
まとめ
この記事では、小学校での席替えのやり方についてまとめました。
まとめ:小学校での席替えのやり方〜席替えってなぜするの?先生が決めるのはどうして?
- 席替えってなぜするの?
クラス内でさまざまな人と関わってほしいから
席を変えることでリフレッシュしてほしいから - 小学校での席替えのやり方
先生が決める
くじで決める
お見合い方式
役割を先に決める
グループ席替え - 先生が決めることが多いのはなぜ?
子どもたちの人間関係トラブル回避のため
支援が必要な子がいるから
先生が何となく決めているように感じる席替えにも、しっかりとした意味や意図があることが分かりましたか。
席替えについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もぜひ、読んでみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
まつこ
コメント