こんにちは。元小学校教員のまつこです。
私自身が本を読むのが大好きで、幼い頃から多くの絵本を読んできました。小学校の教員になってからも、時間を見つけては子どもたちにたくさんの絵本の読み聞かせをしてきました。
学級の絵本の読み聞かせは、先生や友達とのコミュニケーションの場になったり、クラスが落ち着いたりと良いこと(メリット)が多いのでおすすめです。
この記事では、小学校低学年(1、2年生)向けの読み聞かせ絵本を紹介します。
小学生向けの読み聞かせ絵本を探している方の参考になれば幸いです。
こんな人におすすめ
- 初任の先生
- 小学生に読み聞かせをしたい人
- 読み聞かせの本選びに迷っている人
- 子育て中のママさん、パパさん
低学年向けの読み聞かせ絵本25選
『おかえし』作:村山桂子 絵:織茂恭子
「こちら、つまらないものですが、おかえしのおかえしです。」
「おかえしのおかえしのおかえしです。」
引越しの挨拶から、おかえしのやりとりが止まらないきつねとたぬきの奥様たち。
繰り返しがクセになる絵本です。最後の展開も面白いので、子どもたちは毎回声をあげて大笑いをしています。
『かわうそ3きょうだい』作・絵:あべ弘士
大きなかわうそと中くらいのかわうそ、そしていちばん小さなかわうその3びきのかわうそ兄弟たちが、お魚を獲る様子がなんともかわいい絵本です。
3びきそれぞれの動きにも注目です。
『しゅくだい』作・絵:いもとようこ
学校で先生が出したしゅくだいとは?!
ほっこり、優しい気持ちになれる絵本です。小学校に入ってから「しゅくだい」が出始めた1年生に特におすすめです。
この絵本を読んだ日は、ぜひ絵本と同じしゅくだいを出してあげてください。子どもたちも大喜びすること間違いなしですよ。
『あさがお』作・絵:荒井真紀
あさがおがタネから育つ様子が丁寧に描かれた絵本です。
1年生の生活科の学習では、あさがおを育てることが多いでしょう。単元の導入や途中でこの絵本を読んで、あさがおの成長する様子をみんなで確認するのもおすすめです。
『ひまわり』作・絵:荒井真紀
あさがおの同シリーズの絵本です。2年生ではひまわりを育てる学校も多いですね。学習の中でこの絵本を使って、ひまわりの成長の様子についてみんなで確認することができますよ。
細部まで描かれていて、凛と咲くひまわりは迫力があります。絵を眺めているだけでも、ひまわりの生命力を感じられる絵本です。
『おまえうまそうだな』作・絵:宮西達也
2ひきのきょうりゅうが主人公のほっこりするお話です。
優しい気持ちになれる絵本です。
『パンどろぼう』作・絵:柴田ケイコ
絵本だけでなく、さまざまなグッズも出ている大人気のシリーズです。
美味しそうなパンを見つけると食べたくて食べたくてたまらないパンどろぼう。ある日、森のおくに「世界一美味しいパン屋」を見つけたパンどろぼうは、さささっとお店に忍び寄ります。
そんなパンどろぼうの正体は…。
最後はハッピーエンドで、誰もが幸せを感じられますよ。
『ねこのおいしゃさん』作:ますだゆうこ 絵:あべ弘士
ねこのお医者さんと、その奥さんが看護師さんの「ねこのおいしゃさん」には、クマができてしまったクマさんや、首が伸びなくなってしまったキリンさんなど、今日もさまざまな動物がやってきます。
ねこのお医者さんが「にゃー!!」と気合いを入れたらあら不思議、動物の病気が治ってしまうんです。
所々に入っているダジャレも面白い絵本です。
『ふたりはともだち』作・絵:アーノルド・ローベル
国語の教科書に『お手紙』という作品が掲載されているがまくんとかえるくんのシリーズです。
短編集になっていますので、隙間時間に少しずつ読み進めることができますよ。国語の学習とあわせて楽しんでくださいね。
『しっぱいにかんぱい!』作:宮川ひろ 絵:小泉るみ子
「失敗したって大丈夫。」というとても大切な考えを伝えてくれる絵本です。この絵本を読んで勇気づけられる子どもたちはきっとたくさんいるはず。
道徳の学習にもおすすめです。
『もうぬげない』作・絵:ヨシタケシンスケ
服が脱げなくなってしまった主人公。
ゆるい絵と、ユーモアあふれる発想がおもしろい、子どもたちも大爆笑の絵本です。
『とんことり』作:筒井頼子 絵:林明子
引越しで知らない町にやってきたかなえ。「とんことり」と玄関のほうで小さな音がして…
引越しをすると不安な気持ちになってしまいますよね。1年生の4月、5月や、転校生がきた時などに特におすすめの、心が温かくなる絵本です。
『こんとあき』作・絵:林明子
こちらは『とん、ことり』の絵を描いた林明子さんの絵本です。
きつねの「こん」と一緒におばあちゃんの家に行くことになった「あき」のお話です。幼稚園などでも読み聞かせをしてもらった子どもたちも多いでしょう。
「こん」と「あき」二人だけの冒険にドキドキする物語です。
『ドオン!』作:山下洋輔 絵:長新太
人間の子こうちゃんと、鬼の子どんが太鼓を持って対決をします。
ドンドンドコドコ、太鼓の音が楽しい絵本です。「ドオン!」とみんなの音がぴったりと合ってしまうから不思議です。
本当におもしろくて、我が家の息子もお気に入り。ご家庭にも1冊ぜひ!おすすめの絵本です。
『パパ、お月さまとって!』作・絵:エリック・カール
「はらぺこあおむし」で有名なエリックカールさんのしかけ絵本。
高い高いところにある月を「とって!」とパパにお願いするモニカ。
月をとってもらって一緒に遊ぶシーンは、かわいくてとても楽しそうで、私自身も幼い頃から大好きでした。
月の満ち欠けも学ぶことができる絵本です。
『これはのみのぴこ』作:谷川俊太郎 絵:和田誠
ページを追うごとに文章が増えていく、おもしろい絵本です。
繰り返しのリズムが子どもたちは大好き。
何度も何度も同じフレーズが出てきますので、最後はみんなで声をそろえて唱えてくれますよ。
『バムとケロのにちようび』作・絵:島田ゆか
日曜日、のんびり本を読みたいバムくんですが、色々なことが起こります…笑
絵の細かな部分にも注目すると、何度でも楽しめる絵本です。
読み聞かせの後は、ぜひしばらく子どもたちの手に取れる場所に置いておくことをおすすめします。
『おばさんのごちそう』作・絵:五味太郎
五味太郎さんのユーモアあふれる絵本です。出版社からの絵本紹介には「『おいしい料理はひとをしあわせにする』ということが描かれている」とありますが、まさにその通りだなと実感します。
おばさんの家で、おばさんが料理をしてくれるのですが…。
食べられると思っていたものたちが、最後は、あれれー?あっとびっくり!面白い絵本です。
『しりながおばけ』作・絵:たなかひかる
お笑い芸人のたなかひかるさんが描いた、面白おかしい絵本です。
次から次へと出てくる不思議な発想に子どもたちは大喜びですよ。
『きょだいなきょだいな』作:長谷川摂子 絵:降矢なな
「あったとさ、あったとさ」のリズムが楽しい一冊です。
巨大なものたちがたくさん登場して、子どもだけでなく、大人までもがわくわくしてくる絵本です。
『まじょのかんづめ』作・絵:佐々木マキ
見知らぬ家にあったかんづめから「たすけて」と声がして…。かんづめを開けると中から次々と動物が出てきました。
どうやら、魔女の家に来てしまったようです。
ドキドキ、ハラハラする物語です。
『どろぼうがっこう』作・絵:かこさとし
「ぬきあし、さしあし、しのびあし、どろぼうがっこうのえんそくだ!」なんだか頭に残るこのフレーズが楽しい1冊です。
どろぼう学校の先生と生徒たちが、ちょっとマヌケで面白い絵本です。
『とりかえっこ』作:さとうわきこ 絵:二俣英五郎
出会う動物と鳴き声を交換しながら歩くひよこの物語です。
鳴き声が変わっていく様子は、自分で読むよりも読み聞かせをしてもらった方が面白さが増しますよ。
『じごくのラーメンや』作:苅田澄子 絵:西村繁男
地獄のラーメン屋さんが舞台のお話です。
閻魔様が開いたラーメン屋。完食したら天国へ!でも辛くて食べられません。天国の仏様たちまでもが食べにくるところがおもしろいです。
『ともだちやもんな、ぼくら』作:くすのきしげのり 絵:福田岩緒
やんちゃな男の子たちと、カミナリじいさんのお話です。
主人公たちの経験は、低学年の子たちにも心当たりがあるかもしれません。
「ともだちやもんな、ぼくら」というタイトルの通り、「ともだち」っていいな…。大切だな…。と大人にも思わせてくれる絵本です。
まとめ
この記事では、小学校低学年(1、2年生)向けの読み聞かせ絵本を紹介しました。
まとめ:小学校低学年向けの読み聞かせ絵本25選
- 『おかえし』
- 『かわうそ3きょうだい』
- 『しゅくだい』
- 『あさがお』
- 『ひまわり』
- 『おまえうまそうだな』
- 『パンどろぼう』
- 『ねこのおいしゃさん』
- 『ふたりはともだち』
- 『しっぱいにかんぱい!』
- 『もうぬげない』
- 『とんことり』
- 『こんとあき』
- 『ドオン!』
- 『パパ、お月さまとって!』
- 『これはのみのぴこ』
- 『バムとケロのにちようび』
- 『おばさんのごちそう』
- 『しりながおばけ』
- 『きょだいなきょだいな』
- 『まじょのかんづめ』
- 『どろぼうがっこう』
- 『とりかえっこ』
- 『じごくのラーメンや』
- 『ともだちやもんな、ぼくら』
ぜひ学級やご家庭で読み聞かせをしてみてくださいね。
皆様の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
まつこ
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