こんにちは。元小学校教員のまつこです。
年度末が近づく2月、3月。6年生は「卒業式の練習」が始まります。
この記事では、卒業式練習で大切にしたいことを共有します。私が実際に6年生の担任をしているときに卒業式練習で意識していたことをまとめました。6年生にかかわる先生方の参考になれば嬉しいです。
こんな人におすすめ
- 初任の先生
- 6年生の担任の先生
- 6年生にかかわる先生
卒業式練習で大切にしたいこと3つ
1. 「卒業式」をする意味を考えさせる
なぜ1日がかりで卒業式をするのか/なぜわざわざ時間をとって卒業式の練習をするのか
卒業式をする意味をしっかりともてば、卒業式の練習も有意義なものになります。
卒業式をする意味は、子どもたちによって違うでしょう。たとえば、
- お家の人に感謝を伝えるため
- 自分の成長を見せるため
- 友達と素敵な思い出を作るため
- 自信をもって中学へ進むため
などが考えられます。
どんな理由でも良いので、一人ひとりが卒業式に意味をもって参加してほしいと伝えましょう。
あわせて、先生が卒業式にもたせた意味も子どもたちに伝えておきます。そうすることによって先生の思いも背負ってがんばろう、と意気込む子どもたちもでてくるでしょう。
2. 最低限の礼儀を伝える
式の最初から最後までまったく動かずにビシッと座っている、というのは子どもたちにとって苦行以外のなにものでもありません。
立つタイミングや振り返るタイミングをぴったりそろえる、なんていう指導も意味があるとは思えません。
しかし、自分たちの卒業式のために時間をつくって用意をしてくれている人がいることは伝えるべきです。
祝辞を述べてくれるPTA会長、会場をつくってくれる先生方、時間をつくって見守ってくれる保護者の方、そのほか子どもたちの晴れ姿を見にきてくれる在校生や来賓の人たちなど、多くの人に支えられて卒業式を行うことができます。
その人たちのために、最低限の礼儀作法は身につけよう、お話を聞く際のお礼や挨拶などはしっかりしよう、と伝えましょう。
なぜ礼儀正しくあるべきなのかという理由を伝えておくだけでも、緊張感のある場になりますよ。
3. 叱らず、褒めてみんなで前を向く
少しでも動いたら、式の流れを忘れてしまったら、集中していなかったら、歌声が小さかったら先生に叱られてしまう。
そんなギクシャク、びくびくした卒業式練習を私は何度も見てきました。
最低限の礼儀は必要と先述しましたが、そこまでする必要はあるのでしょうか。
卒業式当日に卒業式楽しかったな、やってよかったな、という気持ちになるためには、練習から楽しく充実した時間を過ごすべきです。
そのため、基本スタンスは叱らず良いところを褒めるでいきたいです。素敵なクラスや個人を褒めて、最終的には会場にいる全員が褒められるように練習の場をつくっていきましょう。
「叱らずに褒める」を基本に、みんなで前を向いて卒業式に臨めるようにしたいですね。
まとめ
この記事では、私が6年生の担任をしているときに意識していた卒業式練習で大切にしたいことをまとめました。卒業式の練習を進める際の参考になれば幸いです。
まとめ:卒業式練習で大切にしたいこと3つ
- 「卒業式」をする意味を考えさせる
- 最低限の礼儀を伝える
- 叱らず、褒めてみんなで前を向く
皆さんの学校の卒業式が、素敵な1日になりますように。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
まつこ
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