運動療育とは?どんなことをするの?効果は?習慣的な運動のススメ

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まつこ

こんにちは、児童発達支援で保育士として働くまつこです。

運動をすることは、人の発達にとても良い効果があるといわれています。
この記事では運動療育について、その効果や内容をまとめました。また、自宅で簡単にできる運動療育のメニューもあわせて紹介します。

こんな人におすすめ

  • お子さんの発達について悩んでいる
  • 運動療育の内容や効果について知りたい
  • お子さんに運動療育を受けさせてみたい

この記事がお子さんの発達について悩まれている方の参考になれば幸いです。

目次

運動療育とは?

「療育」とは『発達支援』といわれることもあり、主に心身に障害のある子どもたちに対して行う治療・教育のことです。「治(医療)」と「教」が合わさって「療育」という言葉になりました。
もともとは肢体不自由児の自立に向けて行う支援のことを指したそうですが、今はもう少し広い範囲で使われています。

現在は障害をもつ児童や発達に支援が必要な児童に対して、その発達の段階に合わせた支援をしていくことを「療育」と呼んでいます。

「療育」の目的は日常生活に必要な力を身につけたり、社会性やコミュニケーションの力を身につけたりすることです。また、もう一つの目的として「障害によって引き起こされる二次障害(うつ症状や登校しぶり、不安障害など)」を防ぐということも挙げられます。

「療育」にはさまざまな方法がありますが、「運動療育」はその名の通り運動を使って心身にアプローチをしていく方法です。

2022年に話題になった書籍『運動脳』でも言及されていますが、習慣的・継続的な有酸素運動は集中力や創造性を高める効果や、抗うつ・抗ストレス効果など、心身に多大なメリットが期待できます。
もちろんそれは発達段階の幼児にも同じです。

まつこ

この『運動脳』という本はかなりおすすめです!
ぜひ読んでみてくださいね。

どんな効果があるの?

それでは、「運動療育」にどんな効果があるのか詳しくみていきましょう。

自分の体の動かし方を知る・身につける

発達障害児の中には、自分の体をうまく動かすことができない子が多くいます。

「運動療育」の場で普段の生活の中ではなかなかできない動きを意識的におこなうことで、自分の体の動かし方を知ることができます。
たとえば、ボールを投げる動き・ものを掴む動き・跳び箱を跳ぶ動きなどです。様々な運動を通して自分の体の動かし方を知って、身につけていきます。

感覚統合のトレーニングになる

私たちは普段、無意識に感覚統合というものをおこなっています。感覚統合とは、全身で感じる様々な刺激の中から、必要な刺激や情報を連動させてコントロールしていくことです。

発達障害児の中には、この感覚統合が苦手な子も多いといわれています。
目の前で親が話しているのに、外を走る救急車の音が気になってしまうのも感覚統合がしっかりとできていないためです。

「運動療育」によって全身に様々な刺激を受け、情報を整理していくことで感覚統合のトレーニングをすることができます。また、人やものとの距離を正しく把握する空間認知の力もつけることができます。

脳の発達・発語を促す

有酸素運動をすることで脳由来神経栄養因子(BDNF)という物質が増える、ということがわかっています。BDNFは神経細胞の成長や再生を促す物質として知られています。運動をすることによって 体の発達だけでなく脳の発達も促されるのです。

児童発達支援で働いていると、「発語がなかなか出なくて心配」という保護者の方も多くみられますが、運動療育をうけることによって発語も促すことができます。

「運動療育」に通っているうちに、「えいっ」と言いながら楽しくボールを投げている姿や、「がんばれ〜」と友達を応援する姿も見られるようになります。

コニュニケーションの力をつける

「運動療育」の場は支援者とのコミュニケーションや友達とのコミュニケーションの力をつける場でもあります。
支援者や友達と一緒に協力して準備をしたり、時にはリレーやボール遊びで勝負をしたりと、他者との関わりも学ぶことができます。

体力をつける

発達障害児の中には、体質上疲れやすい子も多いです。「運動療育」で継続的・習慣的に運動をすることによって、楽しく体力をつけることができます。

体力がつくと、一つのことに集中できる時間が伸びたり、最後まであきらめずに取り組めることが増えたりします。日常生活にも良い影響が出てくることでしょう。

まつこ

「運動療育」とひとことに言っても、たくさんの効果があることがわかりますね!

「運動療育」では何をするの?内容を紹介

有酸素運動

有酸素運動とは、ウォーキングやジョギング、水泳など長時間継続しておこなう運動のことをいいます。先ほど紹介した書籍『運動脳』では、人の脳の発達にはこの有酸素運動が特に大切であると記されています。

「運動療育」の場では、スタジオ内を走ったり、動物の真似っこをして歩いたりするなどの有酸素運動をおこなっています。また、水泳に取り組んでいる施設もあります。

一つのものを継続して行う運動というのはなかなかにつらいですが、「運動療育」をおこなっている施設ではお子さんが楽しく取り組むことができるような様々な工夫をしています。

用具を使った運動

ボールや跳び箱・鉄棒など、様々な用具を使った運動もおこなっています。保育園や幼稚園でも、それらの用具を使用した運動は多くおこなれていますが、「運動療育」の場ではお子さんの能力に合わせた支援をすることが可能です。

たとえば、運動会で縄跳びに取り組むことになったからじっくりと練習をしたい!、サッカーができるようになりたい!といったようなお子さんの希望にも応えることができます。

運動で使う用具の操作が上手にできるようになると、お箸や鉛筆をもつ、ハサミを使うなど他の用具操作も少しずつ上手になってきます。

「運動療育」は、体の大きな動き(粗大運動)だけではなく、手先の細かな動き(微細運動)のトレーニングにもなるのです。

ルールのある運動

「運動療育」の中では、リレーやドッジボール、競争などルールのある運動にも取り組んでいきます。それらに楽しみながら取り組むことによって、ルールを理解したり、ルールを守ったりすることができるようになります。

あわせて、友達と協力をしたり、応援し合ったりという社会性(コミュニケーションの力)も育むことができるのです。

ビジョントレーニング

ビジョントレーニングとは、「見ること」に関する様々な力や機能を向上させるトレーニングのことをいいます。

たとえば、前からとんでくるボールをキャッチするという動きには、ボールの速さを判断し、タイミングをあわせて手を出すことが必要です。
ビジョントレーニングをおこなうことで、空間認知の力や動いているものを目で追う力など、様々な目の力がついてきます。

まつこ

「運動療育」では、お子さんの発達に必要な様々なことが経験できます!

運動療育を受けられる場所〜児童発達支援・放課後等デイサービス〜

運動療育を受けるには、各地域にある「児童発達支援」や「放課後等デイサービス」に通う必要があります。

「児童発達支援」とは、未就学児(〜6歳)が対象となっている施設です。施設によって開所時間は様々ですが、午前中に利用したり、幼稚園の帰りに利用したりすることができます。
一方で「放課後等デイサービス」は6歳〜18歳までの就学児童が対象となっている施設です。

終わりに

この記事では運動療育の内容や効果などについてまとめました。

まつこ

「運動療育」のことを知っていただけたら嬉しいです!

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まつこ

明るく楽しいスタッフたちと一緒に運動しましょう!
お問い合わせお待ちしています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

まつこ

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この記事を書いた人

元小学校教員、現在は保育士のアラサー。一児の母。運動療育の児童発達支援で発達障害をもつ子どもたちにHAPPYをお届け中!読書、邦楽ロック、フェス、サッカー観戦など趣味多め。

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