こんにちは、保育士のまつこです。
この記事では、昨年の冬、保育士試験の実技試験「音楽」のピアノでミスをした私の体験談をまとめました。
こんな人におすすめ
- 保育士試験の実技で「音楽」を選択した
- 実技試験のピアノでミスをしてしまい、焦っている!
- 実技試験の心の準備がしたい
【結論】ピアノでミスをしても合格しました!
安心してください、ミスをしても受かりましたよ!
私は令和3年度前期保育士試験のピアノ伴奏で数えきれないくらい(焦って覚えていないくらい)ミスを連発しました。
でも、無事に合格することができました。
なぜミスをしても合格することができたのか、この記事では私の体験談をありのままに話します。
\筆記試験についてはこちら/
実技試験の概要「音楽」「言語」「造形」があります
保育士試験の実技試験には「音楽」「言語」「造形」の三種類があり、受験者はそこから二種類を選択し、受験します。
私は「音楽」と「言語」を選びました。
音楽
・・・2曲の課題曲があり、その2曲ともを弾き語り(自分で伴奏をしながら歌う)しなければなりません。伴奏に使える楽器は、ピアノ、ギター、アコーディオンです。課題曲は1曲がアップテンポの楽しい曲、もう1曲がスローテンポの曲となっています。
会場では、多くの方々がピアノで受験されているようでした。稀にギターを持参されている方がいらっしゃいましたが、アコーディオンをもっている方には私は会うことができませんでした。
ちなみに、私が受験をした令和3年度の課題曲は『あひるの行列』と『ゆりかごのうた』の2曲でした。
言語
・・・複数あるお話のうちからひとつ選び、3分間という時間でお話をします。絵本や紙芝居ではなく、お話を覚えて身振り手振りも加えながらしてください、という指定です。
令和3年度の課題は『ももたろう』『3びきのこぶた』『おおきなかぶ』『3びきのやぎのがらがらどん』でした。
私は『おおきなかぶ』を選びましたが、他の受験者の方たちの中でも『おおきなかぶ』を選んだ方がとっても多かったです。ストーリーが覚えやすいことや、身振り手振りがつけやすいことが理由であると予想されます。(私もそうでした。)
他の人と差をつけたいなら『おおきなかぶ』以外がおすすめです。
造形
・・・45分間で指定された場面の絵を色つきで完成させます。私は3教科の中で、これが一番ギャンブル要素が高いのでは?と思っていました。当日その場でお題が出されるので、さまざまな場面の絵を練習していく必要があるからです。
令和3年度のお題は「園庭での色水遊び」でした。保育園で働いていない私にとっては「色水遊び」って一体なんだろう・・・?という感じなのですが、保育園で働いていれば容易に想像がつくのでしょうか。
私は当日にお題が出る怖さから、「造形」は選択しませんでした。
\使った試験の参考書はこちら/
実技試験当日の様子
実技試験当日は、自宅から電車とバスで45分くらいの場所にある大学が会場でした。(朝は嬉しいことに旦那が会場の近くまで送ってくれました。)
12月の寒い日でした。お腹に貼るタイプのカイロを貼って、さらにコートのポケットに貼らないタイプのカイロを入れていきました。緊張していました。
会場に着いたらまずガイダンスがあります。そこで当日のタイムスケジュールが渡され、自分の試験時間を知ります。
私の試験時刻は、
音楽:10時51分 / 言語:12時02分
でした。
人によって試験時間が違っているので、ガイダンス時に配られる予定表をしっかりとチェックする必要があります。会場には待機場所がいくつかありましたが、開始時刻の20分前には指定された待機場所にいるようにとのことでした。
「音楽」が最初ということで、私の緊張はMAX。緊張すると指が回らなくなるので緊張しない方が絶対にいいとわかってはいたのですが、やはり緊張してしまっていました。
ポケットの中のカイロで指を温めたり、机の上で鍵盤をトントンと叩くような真似をしたりしていましたが、なんとも落ち着かない時間を過ごしました。
冬場は特にカイロ持参がおすすめです。
いざ試験!ピアノでミスをしました・・・終わった。
音楽の試験時間の10分くらい前になると、待機場所で受験番号と名前を呼ばれました。いよいよです。近い番号の受験者さんたちと一緒に試験室前の廊下で待ちます。
待っている間は、中で受験している人たちのピアノの音と歌声が聞こえてくるので、他の受験者たちの凄さに感心しながら座っていました。
みんな上手だなあ・・・。ドキドキ。
いざ試験室に入ると、想定外なことが二つありました。
- 試験官が思った以上に遠い所にいる。
- ピアノが試験官から背を向けている。
自分の想定と全く異なる配置でした。コロナ禍でマスクもしているため、「自分の歌声がちゃんと試験官に届くのか?」と急に不安になりました。
ピアノの椅子の高さを調整した後、不意に「ポーン」と一音出してみました。アップライトのピアノで、自宅の電子ピアノよりも軽い、弾きやすそうなピアノです。
「ポーン」と一音出してみてからハッと我にかえりました。
勝手に音を出してしまった・・・!
汗がたらーんと出てきました。笑
そして、一曲目『アヒルの行列』弾き始めた私の指。もうここからは自分の指が自分のものではないような感覚でした。前奏を大幅に間違えたことには気がつきました。
伴奏はもはやちゃんとできているのかわかりませんが、とりあえず歌います。声の大きさは小さくはなかったと思いますが、あまり覚えていません。
1曲目は止まらずに最後まで歌い終え、2曲目は『ゆりかごの歌』です。
「次こそは間違えないぞ!」そう決意して弾き始めたのも束の間、ちょっとだけ間違えます。でも、とりあえず歌います。
こちらの曲も、前奏でちょっとだけ間違えたことははっきりと記憶にありますが、曲の途中の伴奏が上手にできたのかどうかは覚えていません。とにかく止まらずに最後まで歌い終えることができたことだけは覚えています。
最後は、もうどうなってもいいやというヤケクソな気持ちで試験官の人に「やりきったぞ!」とドヤ顔を見せて退室しました。
ほんの数分の出来事でしたが、私にとってそれはそれは長い時間でした。
いろんな意味で、「終わった・・・。」(笑)
「音楽」の後
音楽の試験を終えてから、次の言語の試験までは1時間くらいありました。その間は、コンビニで購入したおにぎりを食べながら、
「保育士試験 ピアノ ミス」「ピアノ 間違えた」などの単語をツイッターやインターネットで検索しまくりました。
「ミスしたからダメだった」という書き込みもありましたが、「間違えても意外と合格した」「止まらなければ大丈夫!」というポジティブな書き込みも多くあり、その書き込みを見ては安心していました。
複数の書き込みを見ているうちに、「まあいっか」という気持ちが大きくなり、次の言語の試験に切り替えることができました。
切り替えって大事!!!
その後の言語の試験では、「うんとこしょ、どっこいしょ!」おじいさんが家族と協力してかぶをぬくストーリーを笑顔で楽しく話しました♪
ミスをしてしまった「音楽」はさておき、「言語」の方は合格を確信しました。
合格発表までの日々
一度は「ま、いっか」と切り替えることができたのですが、ピアノ伴奏でミスをしてしまったことがやっぱり頭から離れませんでした。
帰宅後は、今回の試験は「合格したらラッキー!」くらいに思うことにしました。
そして、次の試験(令和4年前期)も挑戦するし込みをするかもしれないことを見越して、受験の手引きも取り寄せました。資料の取り寄せだけであれば無料ですので、不安な方は取り寄せておくと良いと思います。
いよいよ合格発表!
試験から1ヶ月が経ったころ、運命のハガキが家に届きました。
結果は・・・
(50点満点中)言語39点、音楽31点
決して高いとは言えない点数ですが、30点ずつあれば合格なので見事に合格です!!!
よ、よかったあああああ〜!!
とにかくホッとしました。もう二度とあの音楽の試験時の緊張感は味わいたくない。心からそう思いました。
まとめ
今回私は音楽のピアノでミスをしてしまいましたが、無事に合格することができました。合格した要因としては、参考書やSNSで書いてあったように
という意見の通りでした。
私は前奏や伴奏を何度も間違えましたが、歌うことをやめませんでした。最後は(間違えたのにも関わらず)堂々とした笑顔で終えることができました。
実際に保育士になった時のことを想定すると、子どもたちとみんなで歌をうたう際に、ピアノや歌を「途中で止めてしまうこと」が一番良くないことです。
保育士試験の実技試験においては、この二つがとても大切です。
多少ピアノでミスをしても大丈夫です!
むしろ多少間違えても止まらず、笑顔で堂々としていられるような、度胸をつける練習をたくさんしてください。
これから保育士試験の実技試験を受ける方々の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
まつこ
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