AIがオリジナル問題を作成してくれる「数学バンク」の体験レビュー!学校現場でも使える?

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まつこ

こんにちは。元小学校教員のまつこです。

教員の日々の業務効率化について、ブログやInstagramで発信しています。

今回は忙しい先生の味方、「数学バンク」を紹介します。「数学バンク」とは学習塾などの数学の先生のために作られた数学問題提供サービスです。

この記事では私が実際に「数学バンク」を利用した経験をもとに、以下の内容について解説していきます。

  • 「数学バンク」でできること
  • 「数学バンク」の良さ、強み
  • 「数学バンク」は学校教育現場でも使えるのか?今後の可能性

参考にしていただけたら幸いです。

目次

数学バンクとは?

「数学バンク」で実際に作成したプリント

「数学バンク」とは、問題集作成、市販教材/教科書連動、誤答管理、学習データ分析などができる、先生の授業準備の負担を減らし、授業を充実させるためのICT授業支援ツールです。
パソコンやiPadを使って利用することができるサービスで、我が家ではiPadを使用して体験させていただきました。

実際に使ってみると、思った以上に使いやすく、さまざまな可能性が広がる面白いツールだなと感じました。特に数学の塾の先生や家庭教師をされている方にぴったりのツールです。

「数学バンク」の公式サイトはこちら

まつこ

このツールでどんなことができるのか、詳しく説明をしていきます。

「数学バンク」でできること

「数学バンク」の機能は大きく分けて4つです。

①教材・問題集の作成

問題集やテストを簡単に作ることができます。作成時間はわずか30秒。さすがAI。とてもはやいですね。作成した教材は印刷したり、PC(タブレット)上にPDFとして保存したりすることができます。

②誤答管理→宿題作成

採点結果を入力すると、一人ひとりの子どもたちの苦手な問題をあきらかにすることが可能です。さらに、AI分析に基づいて、より正確に類似・兄弟問題をマッチングしてくれます。

授業の中で間違えた問題を中心にオリジナル問題を作成し、それを宿題として持ち帰ってもらうことで、子どもたちそれぞれの苦手分野の反復練習が可能ということですね。

③分析レポート作成

学習データを元に詳細な分析レポートの作成ができます。作られたレポートは保護者との面談時や学習状況の確認の際に役立ちます。

1度きりのテストの結果だけでなく、日々の学習の積み重ねをレポートにしてくれるのはありがたいですね。保護者との個人面談の際にも、客観的な資料をもとに子どもたちの頑張りを伝えることができそうです。

④児童生徒・保護者管理システム

在籍児童(生徒)や保護者の管理ができます。「数学」に関わる部分だけでなく、個々の生徒の管理システムまであるなんて、至れり尽くせりですね。

数学バンクの良さ、強み

まつこ

私が実際に使ってみて感じた「数学バンク」の良さや強みを紹介します。

シンプルで操作がしやすい

画面がシンプルで非常にわかりやすいです。初めて触る人でも感覚的に操作をすることができます。

サイト上には使い方がわからないときのための「カスタマーサポート」のページももちろんありますが、私自身はそちらをほぼ見ずに基本的な操作をすることができました。
教育現場ではPCやタブレット操作が苦手な先生も一定数いますが、そんな先生方にとっても非常に易しいつくりになっているのがとてもありがたいです。

プリント制作手順はこのようになっています。

STEP
範囲選択

単元を選択し、問題数や難易度の設定をします。

STEP
詳細編集

問題を実際に見ながら入れ替えたり、新しい問題を追加したりすることができます。類題なども選択することが可能です。

STEP
構成設定

プリントのデザイン等を決めます。「練習問題」「宿題」「TEST」などのタイトルも選べますし、カラーバリエーションも豊富です。

完成!

あっという間に完成です。私の場合はPDFでiPadに保存しました。プリンターを使って印刷をすることもできます。

まつこ

完成したプリントのデザインもシンプルかつおしゃれで、テンションがあがってしまいました。

最短30秒で問題を作ることができる

先述の通り、問題の作成の「はやさ」にとにかく驚きました。最短30秒でオーダーメイドの問題を作成することができます。「数学バンク」の一番の推しポイントはやはりこの部分なのかなと感じます。

現在の教育現場で子どもたちにさまざまな練習問題を解かせる場合は、子どもたちのレベルに合わせた問題集(コピー可能なもの)を探してコピーをとる、パソコンを使ってオリジナル問題を作成するなどのひと手間が必要です。しかし、「数学バンク」を使えば短時間でクラスオリジナルの単元プリントを作成することが可能です。

問題作成の時間が短縮された分、その時間をこどもたちや保護者とのコミュニケーションや他の業務にあてることができます。

児童生徒一人ひとりに異なる問題を提供できる

「数学バンク」はただ問題を作成するだけでなく、誤答データをもとに、児童生徒それぞれにオーダーメイドの問題集を作成することができます。

問題の数も自由自在に選べますので、児童生徒の計算能力・速度に合わせた分量のプリントを作成し、提供することが可能です。
この機能は個別指導塾や家庭教師の先生にとって、かなり使える機能ですよね。私自身も個別指導塾でのアルバイトや家庭教師の経験があるのですが、「その子に合った難易度の問題を見極め、用意する難しさ」は常に感じていました。
ツールの力を借りて、その都度子どもたちに合った問題を短時間で作成することができるのはありがたいです。

教科書や問題集とリンクする機能がある

学校で使用する教科書や、市販の問題集とリンクをさせることができる機能もついています。市販の問題集の中で児童生徒が誤答した問題を使って、さらなる練習問題(誤答問題集)を作成することができます。

教科書とリンクをさせることで、教科書の練習問題から派生した問題のプリントを作成することも可能です。

まつこ

学校での活用の可能性が一気に広がりますね。

数学バンク開発者の想いが素敵

私自身、とても素敵だなと感じたのがこの「数学バンク」の立ち位置です。

AIそのものが授業を作り、授業を進めていくのではなく、あくまでも「先生のサポートの立場」として「数学バンク」を活用してほしい、と、そんな開発者さんたちの想いがこのポストから伝わってきました。
「数学バンク」を使うことで削減された時間を、子どもたちとのコミュニケーションやご自身の時間に充てることができたら最高ですよね。

「数学バンク」は学校教育現場でも使えるのか?今後の可能性

最後に元小学校教員の立場から、この「数学バンク」を学校教育の現場で導入するとしたら…という可能性について考えてみました。

私は今回実際に体験をしてみて、子どもたちに合わせたプリントを短時間で作成できることにかなり驚きました。学校教員の仕事が煩雑化している今、教員の負担削減のために日常的にこのようなツールを利用することができたら、大変ありがたいなと感じます。

もしも「数学バンク」を学校で使うとしたら?

「数学バンク」を学校の教育現場で導入するとしたら、以下のような流れになるでしょう。

STEP
「数学バンク」に登録

「数学バンク」の公式サイトから利用登録をする。

STEP
基礎情報の入力

クラス情報や児童生徒の情報入力と、学校の教科書との連携を確認。

STEP
授業の事前準備

単元の教材研究(単元のおさえるべきポイントをチェック、指導の流れを確認)。

「数学バンク」の機能を使用して練習問題を作る。

STEP
本時

従来通り、教科書を主軸に授業を進めていく。途中で練習問題として「数学バンク」で作成した問題を解く。問題の答え合わせをして、誤答を登録し、その場で宿題を作成。

STEP
授業後

子どもたちそれぞれが誤答をもとに作成したオリジナル宿題を家で解いてくる。答え合わせをして、間違えた問題を中心にオリジナル問題を制作。
その流れを繰り返すことで苦手の克服やさらに高難易度の問題への挑戦が可能になる。

STEP
成績処理・成績開示(面談等)

授業中の様子と単元テスト結果に加えて、「数学バンク」による個々の取り組みの分析を加えて成績をつける。成績開示(個人面談他)の際も、「数学バンク」の分析結果は客観的な情報として説明に使いやすい。

STEP
長期休業時の問題集作成

日頃の練習問題だけでなく、夏休みや冬休みなどの長期休業時にも「数学バンク」を使って問題集を作成して取り組んでもらうことができる。

かなり簡略化して書きましたが上記のような流れで活用することが想定できます。
STEP4の本時の中でしっかりと理解して正答できた部分と、理解が足りず誤答となってしまった部分の両方をあきらかにして、STEP5で宿題として自宅に持ち帰ることが可能です。
個々の児童生徒で異なる宿題を持ち帰ることができる点は、子どもたちの学力向上のためにとても良いですね。

「数学バンク」は小学校中学年くらいからその実力を発揮?

「数学バンク」の良さは小学校の中学年(3、4年生)以降でより活きてくるように感じます。

公立の小学校や中学校では、指導要領に沿って、主に標準的な学力の子に合わせた授業を展開していかなければいけません。小学校低学年のうちは、まだ全員で一律に学習を進めてもそこまで差は広がりませんが、かけ算を覚えて、わり算の学習が始まる頃(小学校中学年頃)になると少しずつ算数が得意な子と苦手な子の差が開いてきてしまいます。

算数・数学ができる子にとっては、学校での一斉授業は簡単な問題ばかりを解くという意味のない時間を過ごすことになり、力をつける機会の損失になってしまいます。
そんなときにこの「数学バンク」があれば、子どもたちそれぞれに合わせた問題を宿題として提供することができます。数字が苦手な子にとっては、苦手な問題を繰り返し解くことで苦手の克服につながりますし、得意な子にとってはさらに難しい問題への挑戦が可能になってきます。

「数学バンク」を使えば従来よりも短時間での問題作成が可能ですので、「個々のレベルに合わせたオーダーメイドの宿題作成」なんていう公立小学校では夢みたいな話も現実味を帯びてきます。

今後への期待・・・

「数学バンク」は2023年10月に正式にリリースされた、まだとても新しいツールです。開発者さんのX(旧Twitter)でのポストを拝見すると、その機能は日ごとに改善され、進化し続けている様子がうかがえます。


正直なところ、現在の公立学校でたとえば学級の児童生徒35人全員にオリジナルの誤答問題集を作成し、出題して集めて採点して・・・というのは時間や費用の観点から難しいです。

現段階での「数学バンク」は学校教育というよりも、児童生徒の個々の数学の力をグッと高めたい塾や家庭教師の先生にはぴったりのツールであるといえるでしょう。今後もっと利用者が増えて、さらに使いやすい、(最終的には公教育に導入されるような)ツールに進化していくことを期待しています。

まつこ

「数学バンク」は塾や家庭教師の先生にとてもおすすめのツールです!

小学校の算数にも対応予定!

「数学バンク」は現段階では中学、高校での数学にしか対応していませんが、2024年中に小学校の算数にも対応する予定とのことです。
小学校の算数に対応後、小学生バージョンも実際に試してみてあたらめて感想を書きたいと考えています。「数学バンク」小学生バージョンが気になる方は、そちらもぜひ読んでいただけると幸いです。

まとめ

この記事では私が実際に「数学バンク」を利用した経験をもとに、「数学バンク」の学校現場での使い道や今後の可能性について考えてみました。

「数学バンク」は誤答データをもとに、児童生徒それぞれにオーダーメイドの問題集を短時間で作成することができるツールです。それによって、数学の先生方の授業準備の負担を減らしたり、児童生徒とのコミュニケーションの時間を増やしたりすることが可能になります。

塾や家庭教師などの数学の先生に向けたとても便利なツールとなっていますので、興味のある方はぜひ「数学バンク」をチェックしてみてください。

▶︎「数学バンク」の公式サイトはこちら

まつこ

小学校の算数バージョンが体験できるのも、とても楽しみです!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

まつこ

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この記事を書いた人

元小学校教員、現在は保育士のアラサー。一児の母。運動療育の児童発達支援で発達障害をもつ子どもたちにHAPPYをお届け中!読書、邦楽ロック、フェス、サッカー観戦など趣味多め。

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